
今昔さんぽ 〜現代の原型となった昔の道具たち〜
2026.06.22
北上市にある「岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館」は、昔の農具や民具から当時の暮らしについて学べる施設。
今回は特別にバックヤードにお邪魔して、レコードプレーヤーやスノーモービルの原型のような貴重な道具の数々を見せて頂きましたよ♪
今回は特別にバックヤードにお邪魔して、レコードプレーヤーやスノーモービルの原型のような貴重な道具の数々を見せて頂きましたよ♪
※放送時点の情報です。
多くの苦労があった米作り

今回訪れたのは北上市飯豊にある「岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館」。
館内には岩手の農業や暮らしを支えてきた、昔の道具が数多く展示されています。
館内には岩手の農業や暮らしを支えてきた、昔の道具が数多く展示されています。

まずは米作りに使われた道具が展示されているコーナーへ。
「米」という字を分解すると「八・十・八」となり、昔から「米作りには八十八の手間がかかる」と言われてきました。ここで言う「八十八」というのは文字通り88種類の工程があるという意味ではなく「たくさん」という意味。「八百屋」や「八百万の神」と似たような使い方ですね。
「米」という字を分解すると「八・十・八」となり、昔から「米作りには八十八の手間がかかる」と言われてきました。ここで言う「八十八」というのは文字通り88種類の工程があるという意味ではなく「たくさん」という意味。「八百屋」や「八百万の神」と似たような使い方ですね。

このコーナーにずらりと並んだ道具の数々は全て米作りで使われていた物。
それだけお米が完成するまでに、たくさんの作業が行われていたということなんですね。
田んぼを耕し、苗を植え、収穫後も籾を外すなど、さまざまな作業を支えた道具をいくつかご紹介します。
それだけお米が完成するまでに、たくさんの作業が行われていたということなんですね。
田んぼを耕し、苗を植え、収穫後も籾を外すなど、さまざまな作業を支えた道具をいくつかご紹介します。
千歯扱

こちらは米を刈り取ってから脱穀する際に使う「千歯扱(せんばこき)」という道具。
江戸時代(1700年頃)に発明されたと言われていて、1日で千把の米を脱穀することができることから、この名前がついたそうです。(※諸説あります)
江戸時代(1700年頃)に発明されたと言われていて、1日で千把の米を脱穀することができることから、この名前がついたそうです。(※諸説あります)

千歯扱が発明されるまでは、この「扱箸(こきばし)」(「からはし」とも言う)という道具で1束ずつ挟んで脱穀していましたが、千歯扱を使うようになってから随分効率が上がったとのこと。
リポーターの相場さんが実際に千歯扱を体験してみます。
リポーターの相場さんが実際に千歯扱を体験してみます。

唐箕

こちらの大きな道具は「唐箕(とうみ)」と呼ばれるもので、収穫した籾を選別するために使う道具です。

上部の漏斗状の部分に脱穀した籾を入れ、ハンドルを回すと重い籾とくず米(熟していない籾)はそれぞれ別の出口から落ちていき、ゴミは前方の大きな出口から風で飛んでいくという仕組み。

とても理にかなったこの技術は、現在使われている機械でも基本原理は同じ。
今ではコンバインでさらに応用され、刈り取りから脱穀、選別までを1台でこなしています。
今ではコンバインでさらに応用され、刈り取りから脱穀、選別までを1台でこなしています。
暮らしに寄り添う馬

米作りを支えたのは人の手と道具だけではありません。
馬も農作業をはじめ、暮らしの様々な場面で人々に寄り添ってきました。
ここで問題です!
馬も農作業をはじめ、暮らしの様々な場面で人々に寄り添ってきました。
ここで問題です!

こちらは馬につける鞍で、人生の節目の時に使った大切なもの。
左右にカゴも付いていますが、何を運んでいたでしょうか?
左右にカゴも付いていますが、何を運んでいたでしょうか?
クイズ
この問いに対して、相場さんの回答は?

リポーター 相場詩織
人生の節目というと、結婚とかお祝い事なんじゃないかと思うので、当時の方々にとってご馳走を運んでいたんだじゃないかと思うんですね。
なので答えは…お魚!
人生の節目というと、結婚とかお祝い事なんじゃないかと思うので、当時の方々にとってご馳走を運んでいたんだじゃないかと思うんですね。
なので答えは…お魚!
相場さん惜しい!

結婚までは合っていましたが、正解は「花嫁さんと嫁入り道具」。
これは「花嫁鞍」という嫁入りのときだけ使った鞍で、左右の「嫁入り籠」に衣類や布団などの嫁入り道具を入れて、花嫁行列を組んで花婿の家に向かったのだそうです。
用途を理解した上で見ると、大切な娘を送り出す親御さんの気持ちまで伝わってきますね。
これは「花嫁鞍」という嫁入りのときだけ使った鞍で、左右の「嫁入り籠」に衣類や布団などの嫁入り道具を入れて、花嫁行列を組んで花婿の家に向かったのだそうです。
用途を理解した上で見ると、大切な娘を送り出す親御さんの気持ちまで伝わってきますね。
普段は見ることができないバックヤードの資料たち

続いて、普段は展示されていない資料を保管するバックヤードを特別に案内していただきました。
ここには県内の農家などから寄せられた、昔の農具や生活道具が数多く保管されています。
ここには県内の農家などから寄せられた、昔の農具や生活道具が数多く保管されています。
蓄音機

こちらは農家にとっては貴重だった「蓄音機」。レコードプレーヤーの原点です。
昭和初期に使われていたもので、なんと復元して音が出るようになったとのこと。
電気を使わずに音を出せますが音量の調節はできないため、当時は鳴らす時間や場所に気を遣っていたそうです。
昭和初期に使われていたもので、なんと復元して音が出るようになったとのこと。
電気を使わずに音を出せますが音量の調節はできないため、当時は鳴らす時間や場所に気を遣っていたそうです。

聴かせていただくと音に重みがあり、レコードの擦れる音も相まって懐かしさを感じました。
記事の最後に動画がありますので、ぜひ聴いてみてくださいね。
記事の最後に動画がありますので、ぜひ聴いてみてくださいね。
下駄スケート

こちらは下駄のように履いて使う「下駄スケート」。今のスケートと比べるとバランスを取るのが難しそうです。
厳しい岩手の冬の中でも、当時の子どもたちはこういった遊びを取り入れながら乗り切っていたんですね。
厳しい岩手の冬の中でも、当時の子どもたちはこういった遊びを取り入れながら乗り切っていたんですね。
腰掛スキー

こちらは大正時代の「腰掛スキー」。椅子付きでスキーというよりはスノーモービルの原型といった見た目をしています。

後ろに鉄の楔のようなものがついており、これが雪に刺さってブレーキになるそうです。ちなみにこれは子ども用。
自分たちの暮らしをより良くしようという、当時の工夫が感じられますね。
今回案内してくださった農業科学博物館の資料調査員である古川 勉さんに、これらの道具を通じてどんなことを伝えていきたいかを伺うと、
自分たちの暮らしをより良くしようという、当時の工夫が感じられますね。
今回案内してくださった農業科学博物館の資料調査員である古川 勉さんに、これらの道具を通じてどんなことを伝えていきたいかを伺うと、

「昔の暮らしに思いを馳せながら、現代の農作物を作るにあたっても苦労をしているんだなと感じ取っていただきまして、食の大切さというのを分かっていただければいいなと思っております」
とのことでした。
便利な道具があることが当たり前となっている現代。
今の暮らしは昔からの技術や創意工夫の延長線上にあるということへの感謝と、自分たちの暮らしをより良く楽しくしていこうという精神を忘れずに生きていきたいですね。
とのことでした。
便利な道具があることが当たり前となっている現代。
今の暮らしは昔からの技術や創意工夫の延長線上にあるということへの感謝と、自分たちの暮らしをより良く楽しくしていこうという精神を忘れずに生きていきたいですね。
お問い合わせ
岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館
【住所】北上市飯豊3-110
【TEL】0197-68-3975
【開館時間】9:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜・年末年始
【駐車場】あり
【入館料】一般 330円 / 学生 160円
※団体入館料あり
【住所】北上市飯豊3-110
【TEL】0197-68-3975
【開館時間】9:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜・年末年始
【駐車場】あり
【入館料】一般 330円 / 学生 160円
※団体入館料あり
動画はこちら!

関連記事
テレビ岩手イチオシ!


















おおすごい! 一気に取れますね。
本当に軽く引いていくだけで綺麗に取れます。