
人と環境に優しい大船渡市の新事業
2025.06.10
大船渡市の「アクアポニックスパークおおふなと」はSDGsな取り組みをしている施設。
魚と野菜を共に育てる「アクアポニックス」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
魚と野菜を共に育てる「アクアポニックス」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
※放送時点の情報です。
チョウザメがいっぱい!

大船渡市内に3年前にオープンした「アクアポニックスパークおおふなと」にやって来ました。
施設の中には大きな水槽がたくさんあります。早速見学させてもらいましょう。
施設の中には大きな水槽がたくさんあります。早速見学させてもらいましょう。

水槽の中にいたのはチョウザメ。
大小合わせて9つの水槽があり、現在2500匹ほどのチョウザメを飼育しているそうです。
チョウザメといえばキャビアで有名な魚。こちらで飼育されているチョウザメも、あと1〜2年でキャビアが獲れる予定なのだとか。
大小合わせて9つの水槽があり、現在2500匹ほどのチョウザメを飼育しているそうです。
チョウザメといえばキャビアで有名な魚。こちらで飼育されているチョウザメも、あと1〜2年でキャビアが獲れる予定なのだとか。

チョウザメは名前に「サメ」と付いていますが、実はサメとは全く違う生き物で海ではなく淡水で生きる魚。
これだけ大きな水槽がいくつもあったら、さぞ水換えは大変な作業でしょう。
これだけ大きな水槽がいくつもあったら、さぞ水換えは大変な作業でしょう。
え!?水換えはしていない!!?
いったいどういうことなのでしょう?
いったいどういうことなのでしょう?
チョウザメと一緒に野菜を育てる!?

水槽があるエリアのすぐ隣へ移動すると、テニスコート7面以上入る広さの水耕栽培施設が。
実はこの施設、チョウザメと同時に野菜を育てており、水槽の水と野菜の栽培に使用する水を循環させているんです。
実はこの施設、チョウザメと同時に野菜を育てており、水槽の水と野菜の栽培に使用する水を循環させているんです。

水槽の水に含まれる魚の排泄物はバクテリアが分解することで栄養素として野菜に供給され、さらに野菜が自然のろ過フィルターの役割を果たすことで綺麗な水となって再び水槽へ戻るという仕組み。
自然の力を活用した素晴らしいシステムですね。
自然の力を活用した素晴らしいシステムですね。

このシステムで行う事業を「アクアポニックス」と言います。
「Aquaponics(アクアポニックス)」とは、「Aquaculture(魚の養殖)」と「Hydroponics(水耕栽培)」を掛け合わせた造語で、魚と植物を同じシステムの中で育てる新しい農業の形として注目されています。
「Aquaponics(アクアポニックス)」とは、「Aquaculture(魚の養殖)」と「Hydroponics(水耕栽培)」を掛け合わせた造語で、魚と植物を同じシステムの中で育てる新しい農業の形として注目されています。
アクアポニックスで育った野菜の味は?

こちらの施設では現在、レタス、ケール、サンチュなど、5種類以上の野菜が栽培されています。
採れたてをご用意してくださったので、早速いただいてみます。
採れたてをご用意してくださったので、早速いただいてみます。

レタスはとってもみずみずしく、パリッとして甘みもしっかり感じます。
ケールは苦くて固いイメージがありますが、こちらのケールは苦味が少なく、柔らかくてイガイガした感じも全くありません。
ドレッシングなしでも食べられる、美味しい野菜でした♪
ケールは苦くて固いイメージがありますが、こちらのケールは苦味が少なく、柔らかくてイガイガした感じも全くありません。
ドレッシングなしでも食べられる、美味しい野菜でした♪

電気をほぼ使用せず、自然の太陽の光だけで野菜を育てているのも美味しさの理由の1つ。
こちらの野菜は現在、岩手県内のスーパーや道の駅などで販売されていますよ。
こちらの野菜は現在、岩手県内のスーパーや道の駅などで販売されていますよ。

柔らかくエグみの少ない野菜が育てられ、魚も育てば出荷でき、水を換える必要もない。そして環境にも優しいアクアポニックス。一石二鳥どころか四鳥にも五鳥にもなる、まさにSDGsな事業ですね。
1〜2年後に獲れるというキャビアにも期待して、今後も要チェックです!
1〜2年後に獲れるというキャビアにも期待して、今後も要チェックです!
お問い合わせ
テツゲンメタウォーターアクアアグリ
【TEL】0193-23-5655
【TEL】0193-23-5655
動画はこちら!

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