
つきたてのお餅が食べたい!自宅で餅つきチャレンジ
2026.01.28
杵もねぇ!臼もねぇ!餅つきマシンは何者だ!!
しかし餅米だけは何故かある。そんな状況で餅をつくことは出来るのか。
これはその無謀な挑戦の記録である。
しかし餅米だけは何故かある。そんな状況で餅をつくことは出来るのか。
これはその無謀な挑戦の記録である。
ライター:イグチ アイコ
正月休みに何も予定を入れないということ
いきなり個人的な話から始めるが、筆者は昨年の正月にスキーや釣りなどに行って遊び倒したところ、見事に新型コロナウイルスに感染し年明け早々に地獄を見ることとなった。
そこで今年の正月は、どこにも行かずに自宅でひたすらゴロゴロすることにした。
暇だ。
ゲームをするのも映画を観るのも、歳を重ねるごとに長時間継続するのはしんどくなってくる。
結果、特に目的もなく正月番組をぼんやりと眺め始める。
そして正月の番組には必ずと言って良いほど登場するものがある。
餅だ。
…………………
つきたての餅が食いてぇな〜〜〜〜!!!!!
偶然にも、父が知り合いから貰ってきた餅米がある。
しかし筆者宅では餅をつく習慣は無く、餅つきの道具は何一つ持っていない。
ならば挑戦してみよう!
自宅にある道具だけで、餅がつけるのかを!!
そこで今年の正月は、どこにも行かずに自宅でひたすらゴロゴロすることにした。
暇だ。
ゲームをするのも映画を観るのも、歳を重ねるごとに長時間継続するのはしんどくなってくる。
結果、特に目的もなく正月番組をぼんやりと眺め始める。
そして正月の番組には必ずと言って良いほど登場するものがある。
餅だ。
…………………
つきたての餅が食いてぇな〜〜〜〜!!!!!
偶然にも、父が知り合いから貰ってきた餅米がある。
しかし筆者宅では餅をつく習慣は無く、餅つきの道具は何一つ持っていない。
ならば挑戦してみよう!
自宅にある道具だけで、餅がつけるのかを!!
餅米を蒸す
餅をつく前にまずは餅米を蒸す必要がある。
もし同じ無謀なチャレンジをしたいという者が居るならば、まずは餅米を用意してほしい。
「卵が先か鶏が先か」という問題に決着は無いが、「餅が先か餅米が先か」だったなら絶対に餅米が先だ。
そして餅米が用意できたならば、それを
もし同じ無謀なチャレンジをしたいという者が居るならば、まずは餅米を用意してほしい。
「卵が先か鶏が先か」という問題に決着は無いが、「餅が先か餅米が先か」だったなら絶対に餅米が先だ。
そして餅米が用意できたならば、それを

一晩(約12時間)水に浸す
いきなり出鼻をくじかれた。
もう賢い者ならここで全てを察するだろう。
「餅を出す店に行った方が早い」と。
餅文化の盛んな一関市に行けば正月に限らず、注文するだけでつきたてのお餅を出してもらえる。
賢き者はぜひ行ってみよう。
いきなり出鼻をくじかれた。
もう賢い者ならここで全てを察するだろう。
「餅を出す店に行った方が早い」と。
餅文化の盛んな一関市に行けば正月に限らず、注文するだけでつきたてのお餅を出してもらえる。
賢き者はぜひ行ってみよう。
だが前述の通り筆者は暇である。
ということで餅米を研ぎ、一晩水に浸した。
ということで餅米を研ぎ、一晩水に浸した。

そして水に浸した餅米は一度ザルにあけ、蒸す前にしっかりと水をきっておく。
続いて蒸し器を準備する。
しかし筆者宅には蒸し器すら無いので、もっと一般的な道具で試みる。
続いて蒸し器を準備する。
しかし筆者宅には蒸し器すら無いので、もっと一般的な道具で試みる。

まずは深めの鍋に水を入れ、陶器の小鉢を逆さにして中央に置く。
この小鉢の上にザルに入れた餅米を置くことで、湯に浸からないように蒸気を当てるという仕組みだ。
小鉢の上に餅米を置く際には、ザルに蒸し布やサラシを敷いた上に餅米を入れる。
たまたま筆者宅にはサラシがあったが、一般家庭にはあまり常備している物では無いような気がする。
ここまで来たら道具は全てどの家にもあるような物を使いたい!という妙なこだわりから、代わりになる物を探して目に留まったのは「クッキングシート」。
この小鉢の上にザルに入れた餅米を置くことで、湯に浸からないように蒸気を当てるという仕組みだ。
小鉢の上に餅米を置く際には、ザルに蒸し布やサラシを敷いた上に餅米を入れる。
たまたま筆者宅にはサラシがあったが、一般家庭にはあまり常備している物では無いような気がする。
ここまで来たら道具は全てどの家にもあるような物を使いたい!という妙なこだわりから、代わりになる物を探して目に留まったのは「クッキングシート」。

どう見ても水分を通しそうにない質感をしているが、箱には「オーブン・電子レンジ・蒸し料理に!」と書かれている。
私はお前の言葉を信じる!!
私はお前の言葉を信じる!!

餅米入りのザルをセットしたら、鍋の上に菜箸を置き、布巾を被せ、鍋の蓋をして火にかける。
おおよそ30分ほどで蒸し上がるというので、また正月番組を眺めながらしばらく待機。
― 30分後 ―
生っぽくは無くなったが、まだまだ硬い。待機時間を延長する。
― さらに30分後 ―
変化なし。加熱を続ける。
― さらに30分後 ―
変化なし。加熱を続ける。
― さらに30分後 ―
もう合計2時間経ってしまった。にも関わらず餅米は一向に柔らかくならず、噛めば歯に芯が残る状態。
さすがに私も気がついた。クッキングシートの言葉を信じてはならなかったのだと。
「一般家庭にある物を使いたい」などというこだわりは一瞬で捨て去った。餅が食べたいのだ私は。
おおよそ30分ほどで蒸し上がるというので、また正月番組を眺めながらしばらく待機。
― 30分後 ―
生っぽくは無くなったが、まだまだ硬い。待機時間を延長する。
― さらに30分後 ―
変化なし。加熱を続ける。
― さらに30分後 ―
変化なし。加熱を続ける。
― さらに30分後 ―
もう合計2時間経ってしまった。にも関わらず餅米は一向に柔らかくならず、噛めば歯に芯が残る状態。
さすがに私も気がついた。クッキングシートの言葉を信じてはならなかったのだと。
「一般家庭にある物を使いたい」などというこだわりは一瞬で捨て去った。餅が食べたいのだ私は。

クッキングシートを投げ捨ててサラシを敷き、さらに蒸す。
― 1時間後 ―
食べられなくは無い、ぐらいまでにはなった。
赤飯ぐらいの食感がベストだそうなのだが、正直まだちょっと硬い……。
だがもう火を入れてから3時間。我慢の限界である。餅が食べたいのだ私は。
― 1時間後 ―
食べられなくは無い、ぐらいまでにはなった。
赤飯ぐらいの食感がベストだそうなのだが、正直まだちょっと硬い……。
だがもう火を入れてから3時間。我慢の限界である。餅が食べたいのだ私は。
餅をつく
蒸した餅米をボウルに入れ、まずはマッシャーのような物で潰していく。

本来は米の形が全て崩れるまで潰すそうなのだが、やはり蒸し具合が硬めだったせいかなかなか潰れない。
見かねた父が一言。
「もういいんじゃないか?」
これまで黙って見守っていた家族もまた、我慢の限界であった。
見かねた父が一言。
「もういいんじゃないか?」
これまで黙って見守っていた家族もまた、我慢の限界であった。

杵の代わりは棒状の物ならなんでも良いだろうと、麺棒を使用。
あとはひたすらつき続ける。
冷めると上手く餅にならないそうなので、時折餅米を手で返す際には熱めの湯を少量かけながら返す。
あとはひたすらつき続ける。
冷めると上手く餅にならないそうなので、時折餅米を手で返す際には熱めの湯を少量かけながら返す。

10分経過。
まとまっておこわっぽい雰囲気になった。
今、これを書きながら思っている。最初から炊飯器を使っておこわにしてから餅つきをしたら良かったのではないか、と……。
まとまっておこわっぽい雰囲気になった。
今、これを書きながら思っている。最初から炊飯器を使っておこわにしてから餅つきをしたら良かったのではないか、と……。

30分経過。
粘り気が出てきて、つく音もネチョネチョとし始める。
粘り気が出てきて、つく音もネチョネチョとし始める。

50分経過。
さらに粘度を増し、棒を上げた際にボウルを引き連れて餅米がくっついて来るようになる。
父と交互に休憩しながらついていたが、ボウルを支える方も休めなくなってくる。
さらに粘度を増し、棒を上げた際にボウルを引き連れて餅米がくっついて来るようになる。
父と交互に休憩しながらついていたが、ボウルを支える方も休めなくなってくる。

1時間経過。
まだ視認できるほど米の粒が残っているが、餅らしく伸びるくらいまでにはなった。
ここで息を切らした父がまた一言。
「もういいんじゃないか?」
我慢だけではなく体力も限界を迎えた我々は、これにて餅つきを終了することとした。
まだ視認できるほど米の粒が残っているが、餅らしく伸びるくらいまでにはなった。
ここで息を切らした父がまた一言。
「もういいんじゃないか?」
我慢だけではなく体力も限界を迎えた我々は、これにて餅つきを終了することとした。
つきたての餅?を食べる
イメージしていた餅とはまるで違う見た目だが、まずは食べてみてから評価しよう。

打ち粉(片栗粉)をまぶし、あんこ餅と生姜餅にして食べてみることとした。
ちなみに餡は私と父が必死に餅つきをしている間に、母が用意してくれたもの。
ちなみに餡は私と父が必死に餅つきをしている間に、母が用意してくれたもの。

まずはあんこ餅から。
美味しくはある。柔らかめのおはぎといった感じ。
半殺しではなく8割殺し。つまりは瀕死のおはぎである。
美味しくはある。柔らかめのおはぎといった感じ。
半殺しではなく8割殺し。つまりは瀕死のおはぎである。

続いて生姜餅。
美味い!!餡が!!!
その対比で餅もどきが極めて邪魔。いやこれは餡が美味すぎるが故の悲劇であり、餅もどきだけに非があるわけではなく、餅もどきだって食感に目をつぶれば餅米の風味と…………
挑戦は失敗に終わった。
美味い!!餡が!!!
その対比で餅もどきが極めて邪魔。いやこれは餡が美味すぎるが故の悲劇であり、餅もどきだけに非があるわけではなく、餅もどきだって食感に目をつぶれば餅米の風味と…………
挑戦は失敗に終わった。
仮説と考察
今回の失敗への反省と、同じ挑戦を試みようと考える同志に向けて、「何故失敗したのか」についての考えをまとめて締めとさせていただく。
【仮説1:餅米が古かった】
今回使用した餅米だが、そもそも餅つきに使用するには古過ぎた可能性がある。
父が知り合いから貰い受けたのが昨年の3月であり、その時点からほぼ1年も経過している。餅米は基本的に賞味期限が定められていないとはいえ、水分量が不足していた可能性は高い。
【仮説2:水に浸す時間が短かった】
上記の仮説1も関わる点だが、餅米自体の水分量が足りていなかったが故に、水に浸す時間が目安の時間では十分ではなかった可能性がある。
今回のように餅米に芯が残る場合は、この水に浸す時間に原因があることが多いそうだ。
目安時間に頼らず米の状態を見て判断するには、長年の経験が必要そうである。
【仮説3:蒸し上がりまでの時間が長かった】
クッキングシートを使用するという暴挙に出た結果、およそ2時間に渡りほとんど蒸せていない状態で高温に晒し続けることとなってしまった。
これにより、せっかく一晩水に浸した工程が無に帰した可能性は大いにある。クッキングシートの言葉を鵜呑みにしてはならない。(※正しく使用すれば便利で素晴らしい商品です)
【仮説4:鍋で代用した蒸し器の構造に問題があった】
一応、料理慣れしている母の助言のもとに行った鍋による蒸し器の代用であったが、通常の蒸し料理には十分でも餅つきには不十分だった可能性がある。
記事内でも言及したが、炊飯器を使用していたならばまた違った結果となっていたかもしれない。
【仮説5:つく前の「潰し」の速度が遅く不十分だった】
蒸しあがった餅米は熱いうちに素早く潰さなければ粒が残るそうだ。
これまでの仮説部分に問題があり、潰れづらい状態だったということもあるだろうが、そもそもの心構えが足りなかったのだろう。「マッシュポテトでも作ろうかしら♪」程度の気合いで臨んでしまった。
もっと親の仇を取るぐらいの気持ちで、全力で対峙する必要があった。
【仮説6:餅をつく力が足りなかった】
本来餅つきは3〜5kgほどもある杵を、高い位置から振り下ろして行うもの。いくら力を入れたところで、軽い麺棒ではそれと同等の威力は出せていなかった可能性がある。
なお、家庭用の餅つき機は厳密にはついているのではなく、高速で練った状態になるとのこと。すりこぎとすり鉢を使用していれば、こちらの状態にならばもう少し近づけられたかもしれない。
ここまでまとめて改めて思った。
「失敗して当然であった」と。
この先長く生きていれば、この反省点を活かせる機会もあることだろう。いつの日か見事なお餅をつけた時には、喜びと共に報告したいと思う。
もう1月も終わろうという時期ではありますが、本年もよろしくお願いします。
【仮説1:餅米が古かった】
今回使用した餅米だが、そもそも餅つきに使用するには古過ぎた可能性がある。
父が知り合いから貰い受けたのが昨年の3月であり、その時点からほぼ1年も経過している。餅米は基本的に賞味期限が定められていないとはいえ、水分量が不足していた可能性は高い。
【仮説2:水に浸す時間が短かった】
上記の仮説1も関わる点だが、餅米自体の水分量が足りていなかったが故に、水に浸す時間が目安の時間では十分ではなかった可能性がある。
今回のように餅米に芯が残る場合は、この水に浸す時間に原因があることが多いそうだ。
目安時間に頼らず米の状態を見て判断するには、長年の経験が必要そうである。
【仮説3:蒸し上がりまでの時間が長かった】
クッキングシートを使用するという暴挙に出た結果、およそ2時間に渡りほとんど蒸せていない状態で高温に晒し続けることとなってしまった。
これにより、せっかく一晩水に浸した工程が無に帰した可能性は大いにある。クッキングシートの言葉を鵜呑みにしてはならない。(※正しく使用すれば便利で素晴らしい商品です)
【仮説4:鍋で代用した蒸し器の構造に問題があった】
一応、料理慣れしている母の助言のもとに行った鍋による蒸し器の代用であったが、通常の蒸し料理には十分でも餅つきには不十分だった可能性がある。
記事内でも言及したが、炊飯器を使用していたならばまた違った結果となっていたかもしれない。
【仮説5:つく前の「潰し」の速度が遅く不十分だった】
蒸しあがった餅米は熱いうちに素早く潰さなければ粒が残るそうだ。
これまでの仮説部分に問題があり、潰れづらい状態だったということもあるだろうが、そもそもの心構えが足りなかったのだろう。「マッシュポテトでも作ろうかしら♪」程度の気合いで臨んでしまった。
もっと親の仇を取るぐらいの気持ちで、全力で対峙する必要があった。
【仮説6:餅をつく力が足りなかった】
本来餅つきは3〜5kgほどもある杵を、高い位置から振り下ろして行うもの。いくら力を入れたところで、軽い麺棒ではそれと同等の威力は出せていなかった可能性がある。
なお、家庭用の餅つき機は厳密にはついているのではなく、高速で練った状態になるとのこと。すりこぎとすり鉢を使用していれば、こちらの状態にならばもう少し近づけられたかもしれない。
ここまでまとめて改めて思った。
「失敗して当然であった」と。
この先長く生きていれば、この反省点を活かせる機会もあることだろう。いつの日か見事なお餅をつけた時には、喜びと共に報告したいと思う。
もう1月も終わろうという時期ではありますが、本年もよろしくお願いします。

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