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美味しいマイナー山菜「サシボ」を食べよう
2026.04.10
里山と釣り大好きライターによる連載「とてちてくうべし」では、食材を採るところから食べられる状態にするところまでの様子を紹介していく。
今回は「サシボ」(イタドリの新芽)の採り方、下処理、おすすめの食べ方を紹介しよう。
※筆者はきのこ/山菜の専門家ではありません。この記事の情報だけできのこ/山菜の同定を行うのは絶対におやめください。
※下処理や調理の方法は家庭で楽しむことを前提としております。販売等を行う際の参考にするのはおやめください。
※天然のものを口にする際は自己責任でお願いします。
ライター:イグチ アイコ
サシボを採ろう
「イタドリ」をご存知だろうか?
夏場にドライブをすると、道路沿いを覆い尽くすように生えているのをよく見かけるこの植物。これがイタドリだ。
全国的には「スカンポ」、東北地方では「サシドリ/サシトリ」などとも呼ばれ、比較的若い世代の人からも「学校帰りにおやつ代わりに採って食べた」という思い出が聞けるほど身近な山菜である。(筆者がよく遊ぶゲームでも「スカンポ」と名が付いた地名が存在するほど)

和歌山では「ゴンパチ/ゴンバチ」と呼ばれ、30cmほどに伸びたものを茎ごと油炒めにするのが郷土料理となっているようだ。(筆者宅でも同様の食べ方をするが、それはまた別の機会に)
他の地域も、そのくらいまで成長したものを食べるのが一般的。


しかし今回紹介するのは、茎がまだ伸びていない、出たばかりの新芽「サシボ」である。
秋田出身の父から教わった食べ方で、岩手ではあまり採っている人も売っているのも見かけない。秋田県境あたりの地域の方は馴染みがあるかもしれないが、決して秋田側にしか生えていない訳ではなく、おそらく岩手でも全土で見つけることができるだろう。

ちなみに秋田では、まだ成長していない傘が開く前のキノコなどを「ボンツコ」と呼んでおり(北海道では赤ん坊を意味するそう)、「サシドリのボンツコ」が略されて「サシボ」になったのではないかと推測する。
サシボを探すには、まず昨年に伸びて枯れたイタドリの茎を見つけよう。
イタドリは河原、道路沿いの土手、空き地などで、刈られずに放置されてそのまま枯れていることが多い。繁殖力が高く成長も速いため、おそらく駆除しても追いつかないのだろう。
海外では日本から持ち込まれたイタドリが猛威をふるっており、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれているそうな。
枯れたイタドリを見つけたら、根元のあたりを軽く掘ってやると新しい芽がタケノコのように顔を出している。
これがサシボだ。
もう少し成長して葉が開き始めているものでも問題ない。むしろこのぐらい成長した方が、土を掘って探す必要がないので見つけやすくて良いだろう。
このくらいのサイズを採る目安はだいたいスイセンの花が咲いた頃。雪深い地域などでは5月の頭頃でもまだ伸びずに残っていることもある。

見つけたら根元を掴んで力を入れればボキッと折れる。
まれにヌメリですべって上手く折れないことがあるので、すべりづらい素材の軍手を使うと良い。
下処理の仕方
採取したサシボは、まずは水に入れて土汚れをざっと落とす。
次に折った断面を改めてナイフで切ってキレイにして、外側の葉や皮を剥く。
あとは沸騰したお湯に入れて、1〜2分茹でるだけ。
茎が伸びたイタドリは酸味が強いので、茹でた後に水にさらしてアク抜きしたりするが、サシボの頃はほとんど酸味も気にならないので特に必要ない。
(生のままでも食べられるらしいが、筆者はまだ試していない)
おすすめの食べ方
シンプルに茹でたサシボに蕎麦つゆをかけて食べるのがオススメ。
先端の方は柔らかくて少しヌメリがあり、根元の方はタラボのようにポクポクとした食感がたまらない。
ほんのりとではあるが酸味があるので、ポン酢や醤油をかけるより甘みがある蕎麦つゆの方がマイルドになって美味しい。もちろん蕎麦に入れてサシボ蕎麦にするものGOOD。

酸味も楽しみたい人は、味噌汁に入れるのもオススメだ。


以上、今回の「とてちてくうべし」はサシボの採り方・食べ方をお送りした。
比較的、採取時のトラブルの少ない山菜だが、以下の記事も参考にしつつ採取場所には十分に注意しよう。
今の季節はこちらもオススメ!
イグチ アイコの画像
岩手で生まれ、岩手で育ち、岩手の野山でキノコなどを探して徘徊している妖怪。主に山の話をします。本当はインドア派。
最近釣りも始めて休みがいくらあっても足りない。夢は定年退職。
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