
#19 いわて里山散歩|2026年4月
2026.05.20
里山大好きライターの不定期連載「いわて里山散歩」。
今回は2026年4月の里山での気付き、山菜、動植物などの様子をお届けしよう。
※天候や大人の事情で更新が滞る可能性があります。ご了承ください。
※筆者はキノコ/山菜の専門家ではありません。この記事の情報だけでキノコ/山菜の同定を行うのは絶対におやめください。
今回は2026年4月の里山での気付き、山菜、動植物などの様子をお届けしよう。
※天候や大人の事情で更新が滞る可能性があります。ご了承ください。
※筆者はキノコ/山菜の専門家ではありません。この記事の情報だけでキノコ/山菜の同定を行うのは絶対におやめください。
ライター:イグチ アイコ
どうもご無沙汰しております、イグチ アイコでございます。
2023年秋から始めた「いわて里山散歩」も早いもので4年目に突入。
改めてこの連載の趣旨を伝えておくが、筆者は専門家ではなく普通よりちょっと山が好きな程度の一般人であり、その目線で野山を歩く中で見つけた気になったもの、感じたことを語るという記事だ。
山をあまり歩かないという方は「こんなものがあるんだ!」と一緒に驚き、山に詳しい方は「素人はこんな風に感じるのか」と笑いながら見てもらえたら嬉しい。
(あまり酷いことを書いている時はこっそり教えてもらいたい)
さて今回は2026年1発目。少し冬眠しすぎて遅くなってしまったが、4月の山の様子をお届けしよう。
2023年秋から始めた「いわて里山散歩」も早いもので4年目に突入。
改めてこの連載の趣旨を伝えておくが、筆者は専門家ではなく普通よりちょっと山が好きな程度の一般人であり、その目線で野山を歩く中で見つけた気になったもの、感じたことを語るという記事だ。
山をあまり歩かないという方は「こんなものがあるんだ!」と一緒に驚き、山に詳しい方は「素人はこんな風に感じるのか」と笑いながら見てもらえたら嬉しい。
(あまり酷いことを書いている時はこっそり教えてもらいたい)
さて今回は2026年1発目。少し冬眠しすぎて遅くなってしまったが、4月の山の様子をお届けしよう。
山火事に注意
昨年は大船渡、今年は大槌町と、岩手では大規模な山林火災が続いている。
それにより山火事を意識するようになったからなのか……今年の山はちょっと気になることが多かった。
それにより山火事を意識するようになったからなのか……今年の山はちょっと気になることが多かった。
やけに風が強い?

こちらは大槌町で火災が発生する少し前に、筆者宅付近で見た倒木。
そのさらに数日前に通った時は倒れていなかったが、それから強風の日が続いていた。
この時期に強風が吹くのは珍しいことではないし、倒木自体もよくあることなのだが……
そのさらに数日前に通った時は倒れていなかったが、それから強風の日が続いていた。
この時期に強風が吹くのは珍しいことではないし、倒木自体もよくあることなのだが……

折れた部分を見るとまだ若々しい。
折れた老木の下敷きになってその重みで折れてしまったのかもしれないし、病気が原因かもしれないが、今年はこういう若々しい色をした断面をやけに目にした。
倒木まで行かずとも、折れた枝が道路に落ちているといった現場も例年より多く目にしたので、今年の春の強風はいつもより強かったのではないだろうか?
折れた老木の下敷きになってその重みで折れてしまったのかもしれないし、病気が原因かもしれないが、今年はこういう若々しい色をした断面をやけに目にした。
倒木まで行かずとも、折れた枝が道路に落ちているといった現場も例年より多く目にしたので、今年の春の強風はいつもより強かったのではないだろうか?
やたら乾燥してる?
もう1つ、例年よりも気になったのが「乾燥」。

毎年4月末に大量のアミガサタケが発生するスポットに、少し早めの中旬頃に行ってみたら数本発見。これからたくさん出てくるぞとワクワクしながら数日後に行くと、全く出ていなかった。成長が早くて腐った跡も無く、ライバルに先を越されて採られた跡も無し。
単に不作の年だっただけかもしれないが、私は乾燥が酷くて後続組が発生できなかったのではないかと推測。その日はいくら水を飲んでも喉がひりついて痛かったことを覚えている。
単に不作の年だっただけかもしれないが、私は乾燥が酷くて後続組が発生できなかったのではないかと推測。その日はいくら水を飲んでも喉がひりついて痛かったことを覚えている。

そしてこちらも毎年たくさんワラビが採れる場所で撮影したものだが、なんとワラビが生えたまま乾涸びていた。しかも1本2本ではなく何本も。少なくともこの場所でこんな枯れ方をしているワラビを見たのは初めて。
これだけカラカラなら、火が出たらひとたまりもないと感じた。
ただ、これだけ乾燥していても自然発火するケースは滅多に無いそうで、原因となる火元は人による火の不始末がほとんどとのこと。
タバコのポイ捨てはいつだって論外だが、今年のように特に乾燥した時はさらに注意が必要なようで、熊や鹿対策の爆竹や蚊取り線香の使用まで注意されているのを目にした。
山火事と動物、どちらも警戒しなければならず、山際に田畑を持つ農家さんは大変だったことだろう。
(ちなみに、例えうっかりでも火を出したら最大50万円の罰金を取られるとのこと)
これだけカラカラなら、火が出たらひとたまりもないと感じた。
ただ、これだけ乾燥していても自然発火するケースは滅多に無いそうで、原因となる火元は人による火の不始末がほとんどとのこと。
タバコのポイ捨てはいつだって論外だが、今年のように特に乾燥した時はさらに注意が必要なようで、熊や鹿対策の爆竹や蚊取り線香の使用まで注意されているのを目にした。
山火事と動物、どちらも警戒しなければならず、山際に田畑を持つ農家さんは大変だったことだろう。
(ちなみに、例えうっかりでも火を出したら最大50万円の罰金を取られるとのこと)
なぜ延焼が止まらない?
山火事についての情報をSNS等で追う中で、気になる意見を目にした。
「水分を多く含んだ生きた木が生えている山が、ただの延焼でこんなに燃えるはずがない」という、ちょっと陰謀論じみたものだ。
すぐに有識者たちから反論されていたが、確かに普通に生活している人は管理された森林しか見る機会が無いのかもしれない。ちょっと筆者宅周辺の放置山林の様子をお見せしよう。
「水分を多く含んだ生きた木が生えている山が、ただの延焼でこんなに燃えるはずがない」という、ちょっと陰謀論じみたものだ。
すぐに有識者たちから反論されていたが、確かに普通に生活している人は管理された森林しか見る機会が無いのかもしれない。ちょっと筆者宅周辺の放置山林の様子をお見せしよう。

自然公園になっているような山は、適度に木々が間引かれて歩きやすく整備されていると思うが、実際の岩手の里山の中はこんな感じだ。
倒木が折り重なって行く手を塞ぎ、地面にはスギなどの落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、山全体が燃料のような状態。
燃え広がりやすいだけではなく、動きづらくて消化活動も一筋縄では行かないだろう。
倒木が折り重なって行く手を塞ぎ、地面にはスギなどの落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、山全体が燃料のような状態。
燃え広がりやすいだけではなく、動きづらくて消化活動も一筋縄では行かないだろう。

立ったまま枯れているものもたくさんある。特に筆者宅周辺は「松くい虫」による被害が酷い。
岩手県での松くい虫による松枯れ被害は、昭和50年代からじわじわ広がり、平成12年頃から激増したそう。筆者は10代で一度都会に出て岩手に戻った出戻り組だが、戻ってきたら山が様変わりしていて驚いた。
ちなみに「松くい虫」は、かつては松を食べる昆虫類が原因とされてそういう呼び名になったそうだが、実際はマツノマダラカミキリという虫の体内に居るマツノザイセンチュウという線虫が原因だそうだ。
そんな状況なので、最近日本では林業の大切さが呼びかけられているが、まだまだ全然周知されていないように感じる。
岩手県での松くい虫による松枯れ被害は、昭和50年代からじわじわ広がり、平成12年頃から激増したそう。筆者は10代で一度都会に出て岩手に戻った出戻り組だが、戻ってきたら山が様変わりしていて驚いた。
ちなみに「松くい虫」は、かつては松を食べる昆虫類が原因とされてそういう呼び名になったそうだが、実際はマツノマダラカミキリという虫の体内に居るマツノザイセンチュウという線虫が原因だそうだ。
そんな状況なので、最近日本では林業の大切さが呼びかけられているが、まだまだ全然周知されていないように感じる。

写真は数年前に伐採された筆者宅付近の山。正直見た目は痛々しく、自然が破壊されているように感じる。
私も昔はこういう山を見る度に怒りを感じていたのだが、何年か前に林業の説明会に参加して考えを改めた。
伐採はただ資材を調達するためのものではなく、里山の健康管理でもある。放置すれば先ほどの写真のように荒れ果てて、里山に生息する動植物が生きづらくなり、土壌も悪化してしまうそうだ。
原生林のような人の手が入ったことの無い森はそのまま保護されるべきだが、一度人の手が入ってしまった里山を原生林に戻すことはできない。(億単位の年月が過ぎれば可能かもしれないが…)
なので里山では、しっかり人が管理した方が自然を保護することにもなるのだろう。
ちなみにちょっとこの伐採跡にお邪魔して、植林された木を調べたところカラマツが植えられていた。
戦後、日本では木材として優秀なスギやヒノキが積極的に植えられたが、それで問題になったのが花粉症。花粉が少ないスギも開発されているそうだが、花粉症になりづらいカラマツを代わりに植えるところも増えているようだ。
また大船渡の火災跡では、元々その地域に自生していた木を中心に植えていくそう。
かつてはやり過ぎた伐採もあっただろうが、これからの伐採は健全な山の再生になると信じたい。
……昔は財産になると信じられ、子供たちの将来のためにと残したスギ林がかえって迷惑となってしまった先人の気持ちを思うと心が痛むが……
私も昔はこういう山を見る度に怒りを感じていたのだが、何年か前に林業の説明会に参加して考えを改めた。
伐採はただ資材を調達するためのものではなく、里山の健康管理でもある。放置すれば先ほどの写真のように荒れ果てて、里山に生息する動植物が生きづらくなり、土壌も悪化してしまうそうだ。
原生林のような人の手が入ったことの無い森はそのまま保護されるべきだが、一度人の手が入ってしまった里山を原生林に戻すことはできない。(億単位の年月が過ぎれば可能かもしれないが…)
なので里山では、しっかり人が管理した方が自然を保護することにもなるのだろう。
ちなみにちょっとこの伐採跡にお邪魔して、植林された木を調べたところカラマツが植えられていた。
戦後、日本では木材として優秀なスギやヒノキが積極的に植えられたが、それで問題になったのが花粉症。花粉が少ないスギも開発されているそうだが、花粉症になりづらいカラマツを代わりに植えるところも増えているようだ。
また大船渡の火災跡では、元々その地域に自生していた木を中心に植えていくそう。
かつてはやり過ぎた伐採もあっただろうが、これからの伐採は健全な山の再生になると信じたい。
……昔は財産になると信じられ、子供たちの将来のためにと残したスギ林がかえって迷惑となってしまった先人の気持ちを思うと心が痛むが……
食中毒に注意
もう1つ春の山で注意したいのが、山菜の誤認による食中毒。
岩手でも今年、行者ニンニクとイヌサフランを間違えて人にあげてしまい、食べた方が亡くなってしまう痛ましい事件が起きた。
当連載でも毎年間違えやすい山菜を紹介してきたが、いつも同じでは味気ないので今年はクイズにしてみよう。(テレいわ屋にクイズ機能が実装されたと聞いて、使ってみたかったのが一番の理由)
岩手でも今年、行者ニンニクとイヌサフランを間違えて人にあげてしまい、食べた方が亡くなってしまう痛ましい事件が起きた。
当連載でも毎年間違えやすい山菜を紹介してきたが、いつも同じでは味気ないので今年はクイズにしてみよう。(テレいわ屋にクイズ機能が実装されたと聞いて、使ってみたかったのが一番の理由)
行者ニンニクを見分けてみよう
まずは行者ニンニクと、よく一緒に生えているバイケイソウ類(有毒)から出題。
先にそれぞれの特徴を簡単に説明しよう。
先にそれぞれの特徴を簡単に説明しよう。

上の写真は左が行者ニンニク。茎の根元の方が赤く、葉の枚数は2枚のことが多くて、葉脈が薄いのが特徴。
右はバイケイソウ類で、茎は赤くならず、成長すると多数の葉が重なり、しっかりとした葉脈がある。
では次の写真はどちらだろうか?
右はバイケイソウ類で、茎は赤くならず、成長すると多数の葉が重なり、しっかりとした葉脈がある。
では次の写真はどちらだろうか?

クイズ
これは行者ニンニクと間違えやすい状態のバイケイソウだ。
茎が赤くないことで判別可能だが、まだ若いので葉が2枚しかなく、葉脈も薄めで他のバイケイソウより葉がクタッとしているので一瞬間違えそうになる。
ちなみに行者ニンニクも葉の枚数が1枚だったり3枚だったりするので、枚数はアテにしない方が良い。
もう1問。こちらはどうだろう?

クイズ
これはちょっと意地悪な問題。この角度からでは、かなり注意深く見ないと見分けるのは難しい。

裏側から茎を見るともう少し分かりやすい。葉が1枚の行者ニンニク3本と、葉が3枚のバイケイソウ類が混生している状態だ。
しかし今回載せた写真はまだ見分けやすい方。もっと似ている状態の時もよくある。
行者ニンニクの見分け方で一番確実なのは匂いを嗅ぐこと。
行者ニンニクは葉を揉んだり刻んだりすればニンニクやネギのような強い刺激臭があるので、それで区別することができる。バイケイソウはほぼ無臭。
残念ながらイヌサフランは他人の家の庭でしか見かけたことがないので検証できていないが、同様に匂いで判断可能だそうだ。
もし人から行者ニンニクをもらったら、近くにネギやニンニクが無い環境で刻んで、必ず匂いを嗅ぐようにしよう。
しかし今回載せた写真はまだ見分けやすい方。もっと似ている状態の時もよくある。
行者ニンニクの見分け方で一番確実なのは匂いを嗅ぐこと。
行者ニンニクは葉を揉んだり刻んだりすればニンニクやネギのような強い刺激臭があるので、それで区別することができる。バイケイソウはほぼ無臭。
残念ながらイヌサフランは他人の家の庭でしか見かけたことがないので検証できていないが、同様に匂いで判断可能だそうだ。
もし人から行者ニンニクをもらったら、近くにネギやニンニクが無い環境で刻んで、必ず匂いを嗅ぐようにしよう。
トリカブトに注意しよう
次の出題は猛毒のトリカブトとニリンソウから。
他県だがこちらも今年、間違えて死亡してしまう事故があった。
他県だがこちらも今年、間違えて死亡してしまう事故があった。
クイズ
あえて見分けるポイントを紹介する前に出題させてもらった。というのも、見分けられる状態の時はもう一目瞭然でクイズにならないからだ。
一応クイズなので正解を設定したが、この写真の状態で見分けるのは不可能と思った方が良い。(このニリンソウの写真も、見分けるポイントが写っている箇所を切って載せたからかろうじて判断できている)

見分けるためには、どちらももっと成長するのを待つ。上の写真はもう少し成長した状態のニリンソウとトリカブト。
ニリンソウには白いかわいい花が咲くので、採取する場合は必ず花が咲いているものを1本ずつ採ろう。トリカブトと混生していることがあるので、まとめて採ると危険だ。
ちなみにトリカブトは花をつけないままもっと高く伸びていき、夏や秋頃になって紫色の花を咲かせる。
トリカブトは他にもたくさんの山菜と間違えやすいので、非常に厄介だ。
ニリンソウには白いかわいい花が咲くので、採取する場合は必ず花が咲いているものを1本ずつ採ろう。トリカブトと混生していることがあるので、まとめて採ると危険だ。
ちなみにトリカブトは花をつけないままもっと高く伸びていき、夏や秋頃になって紫色の花を咲かせる。
トリカブトは他にもたくさんの山菜と間違えやすいので、非常に厄介だ。

これはヨモギとトリカブトが近くに生えていたのを撮影したもの。
こうして並べて見ると、ヨモギの葉は先端が尖ってワサワサした感じで、トリカブトの葉は丸っこいんだな〜などと思いながら、さらに進んでいったところ……
こうして並べて見ると、ヨモギの葉は先端が尖ってワサワサした感じで、トリカブトの葉は丸っこいんだな〜などと思いながら、さらに進んでいったところ……

こんな場面に遭遇した。左側は葉が尖り右側は丸っこいので、またヨモギとトリカブトが一緒に生えているのかと思いきや……

なんと左側も右側も、1つの株のトリカブトだった!
どうやら先端の方や出始めの頃の葉は丸みを帯びないこともあるようだ。
何らかの理由で茎が曲がってしまったのだろうが、まるで騙し討ちをしようとしているような狡猾さを感じてしまった。
他にも人気の高級山菜シドケと似ているケースもある。
それについては以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひ読んでもらいたい。
どうやら先端の方や出始めの頃の葉は丸みを帯びないこともあるようだ。
何らかの理由で茎が曲がってしまったのだろうが、まるで騙し討ちをしようとしているような狡猾さを感じてしまった。
他にも人気の高級山菜シドケと似ているケースもある。
それについては以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひ読んでもらいたい。
4月の山菜の様子
上記のクイズに登場したもの以外にも、コシアブラ、タラボ、ゼンマイなど例年通りたくさんの山菜に恵まれた4月。
今年初めてチャレンジしてみた山菜をいくつか紹介しよう。
今年初めてチャレンジしてみた山菜をいくつか紹介しよう。

まずは昨年の4月の記事にて、来年は食べてみたいと書いた「ヤブレガサ」。昨年はすっかり葉が開いてからの発見だったので、今年は早くから探し歩き、見事に群生するポイントを発見することができた。
そして宣言通り実食を試みた。まずはそのままの味を楽しもうとおひたしにしたところ、うーん、これはかなり通な味わい。苦味とエグ味がガツンと来る。もっとしっかりとアク抜きや塩漬けなどをすれば食べやすくなるかもしれないが、割とクセ強山菜好きの筆者でも舌に残るエグさが少し気になるほど強い。
次に天ぷらにしてみたところ、これが絶品!!
クセがマイルドになって食べやすくなるだけではなく、どことなくナッツを思わせるような風味がプラスされて非常に美味。
同じくクセ強系のコシアブラがよく合うポテトサラダも試してみたのだが、こちらは不思議なことに少し苦さを感じるだけでヤブレガサの特徴はほぼ感じられず……。
ということでヤブレガサは来年からは天ぷら一択となりそうだ。せっかく群生地を見つけたが、あまり食べると胃もたれしそうなので、ほんのちょっと拝借する程度にしておこう。
そして宣言通り実食を試みた。まずはそのままの味を楽しもうとおひたしにしたところ、うーん、これはかなり通な味わい。苦味とエグ味がガツンと来る。もっとしっかりとアク抜きや塩漬けなどをすれば食べやすくなるかもしれないが、割とクセ強山菜好きの筆者でも舌に残るエグさが少し気になるほど強い。
次に天ぷらにしてみたところ、これが絶品!!
クセがマイルドになって食べやすくなるだけではなく、どことなくナッツを思わせるような風味がプラスされて非常に美味。
同じくクセ強系のコシアブラがよく合うポテトサラダも試してみたのだが、こちらは不思議なことに少し苦さを感じるだけでヤブレガサの特徴はほぼ感じられず……。
ということでヤブレガサは来年からは天ぷら一択となりそうだ。せっかく群生地を見つけたが、あまり食べると胃もたれしそうなので、ほんのちょっと拝借する程度にしておこう。

次はいつもコシアブラを採る際に一緒に生えていて、とても似ているので間違えないように気を付けていたこちらの芽。
名前は「タカノツメ」というそうで、なんとこれも食べられるらしいという情報をキャッチ。
名前は「タカノツメ」というそうで、なんとこれも食べられるらしいという情報をキャッチ。

ならば食べてみよう!ということで、コシアブラ・タラボ・タカノツメの3種食べ比べをしてみた。
タラボだけは軽く茹でてあるが、他の2つは生のまま刻み、アツアツごはんに塩昆布と一緒にまぶしていただく。
感想は……
ジェネリックコシアブラ。
(ここでのジェネリックは「代替品」というスラング的な意味)
十分に美味しかったのだが、コシアブラほどの食欲をそそる風味ではなく、春に山に入った時の匂いをそのまま食べているという感じ。
食感もちょっとモソモソしていたので、よっぽどコシアブラが不作で採れない時の代わりにだったら採っても良いかな〜ぐらいだった。
(あくまでも個人の感想で、コシアブラよりも好きだという意見も目にした)
タラボだけは軽く茹でてあるが、他の2つは生のまま刻み、アツアツごはんに塩昆布と一緒にまぶしていただく。
感想は……
ジェネリックコシアブラ。
(ここでのジェネリックは「代替品」というスラング的な意味)
十分に美味しかったのだが、コシアブラほどの食欲をそそる風味ではなく、春に山に入った時の匂いをそのまま食べているという感じ。
食感もちょっとモソモソしていたので、よっぽどコシアブラが不作で採れない時の代わりにだったら採っても良いかな〜ぐらいだった。
(あくまでも個人の感想で、コシアブラよりも好きだという意見も目にした)

次にチャレンジしたのは「トリアシショウマ」。
父と共に山菜探しをしていた際のこと……
父「これも食えるんだぞ。うめぐねがったけど」
まぁ美味くはなくとも、話のタネにはなるだろうと採取。帰宅後に食べ方をネットで調べてみると、
「わざわざ採って食べるほどではない」
何だか不憫である。ここは私が美味しく食べてあげなくては!
父と共に山菜探しをしていた際のこと……
父「これも食えるんだぞ。うめぐねがったけど」
まぁ美味くはなくとも、話のタネにはなるだろうと採取。帰宅後に食べ方をネットで調べてみると、
「わざわざ採って食べるほどではない」
何だか不憫である。ここは私が美味しく食べてあげなくては!

ということで、他の山菜や野菜と共に天ぷらにしてもらった。左側手前の茶色っぽくて細長いものがトリアシショウマ。
食感は大変良い! サクサクとポクポクの中間くらいのしっかりした歯応え。
味も美味しい!! ……が、これは、アレだ。
衣の味だ。
ちなみに写真の左側奥に写っているのが前述のヤブレガサ。あまりにもヤブレガサが美味しくて霞んでしまったのもトリアシショウマの敗因だ。
まぁ、結論としては、
わざわざ採って食べるほどではない。
食感は大変良い! サクサクとポクポクの中間くらいのしっかりした歯応え。
味も美味しい!! ……が、これは、アレだ。
衣の味だ。
ちなみに写真の左側奥に写っているのが前述のヤブレガサ。あまりにもヤブレガサが美味しくて霞んでしまったのもトリアシショウマの敗因だ。
まぁ、結論としては、
わざわざ採って食べるほどではない。

他にも昨年の記事で紹介したヤマブキの花など、食べられる花をいくつか集めてオシャレ料理に挑戦したりもしたのだが、その詳細はまた別の記事で紹介しよう。
4月の山で出会ったもの
ここからはちょっと足早に、今年の4月に山で見つけた花やキノコ、面白いものなどを紹介する。

暗めの林道を歩いていたら、陽の光を浴びてキラキラ輝き、まるで妖精の群れのようなものを発見。
正体は「クロモジ」の新葉と花。ドレスのように葉の下に花を広げる姿が可愛らしい。
クロモジは高級な爪楊枝などにも使われる香りの良い木で、夏油高原スキー場の温泉のサウナで一度クロモジの葉を下げている日に当たったことがあり、とても良い香りで最高だった。いつもやって欲しい。
正体は「クロモジ」の新葉と花。ドレスのように葉の下に花を広げる姿が可愛らしい。
クロモジは高級な爪楊枝などにも使われる香りの良い木で、夏油高原スキー場の温泉のサウナで一度クロモジの葉を下げている日に当たったことがあり、とても良い香りで最高だった。いつもやって欲しい。

同じ林道で見つけたこの小さな花は「アブラチャン」という名らしい。
名前が可愛すぎる……! あぶらちゃん……!!
どことなく先に紹介したクロモジの花に似ているなと思ったら、同じクロモジ属だそう。
アブラ=油、チャン=コールタールなどの油類が由来だそうで、昔は行燈などの燃料に使われ、生木でもよく燃えるそうだ。乾燥していなくても火気厳禁。
名前が可愛すぎる……! あぶらちゃん……!!
どことなく先に紹介したクロモジの花に似ているなと思ったら、同じクロモジ属だそう。
アブラ=油、チャン=コールタールなどの油類が由来だそうで、昔は行燈などの燃料に使われ、生木でもよく燃えるそうだ。乾燥していなくても火気厳禁。
林道沿いでよく見かけるこちらは「イヌガンソクの胞子葉」とのこと。
胞子葉は越冬して春に胞子を飛ばすそうなので揺らしてみた。しっかり胞子が吹き出ている。
この胞子葉が雁の足に似ているから「ガンソク」らしいが、厨二病を拗らせた筆者には漆黒の羽根にしか見えない。
胞子葉は越冬して春に胞子を飛ばすそうなので揺らしてみた。しっかり胞子が吹き出ている。
この胞子葉が雁の足に似ているから「ガンソク」らしいが、厨二病を拗らせた筆者には漆黒の羽根にしか見えない。

川の近くの空き地で、この季節には珍しい重量のあるキノコを発見。
この傘裏の黒い感じ……直に見るのは初めてだが、おそらく傘がドロドロに溶けて黒く滴る「ヒトヨタケ」だろうなと予想しつつ、帰宅したらしっかり調べようと思っていたのだが……
この傘裏の黒い感じ……直に見るのは初めてだが、おそらく傘がドロドロに溶けて黒く滴る「ヒトヨタケ」だろうなと予想しつつ、帰宅したらしっかり調べようと思っていたのだが……

疲れ果てて寝てしまい、翌朝あわてて確認したら時すでに遅し。もう溶け始めてしまっていた。
傘から滴る姿は撮れなかったが、茎に溜まった液体を撮れたのでまぁ良しとしよう。
ちなみに幼菌の頃は食べられるそうで、嗅いでみたら美味しそうな匂いがした。(ただし酒と共に摂取すると中毒するので、毒キノコとして分類されていることが多い)
傘から滴る姿は撮れなかったが、茎に溜まった液体を撮れたのでまぁ良しとしよう。
ちなみに幼菌の頃は食べられるそうで、嗅いでみたら美味しそうな匂いがした。(ただし酒と共に摂取すると中毒するので、毒キノコとして分類されていることが多い)

ニリンソウの花を撮影していたところ、突如現れたフワフワの虫!
なんたらめんけぇこど!!!
名前は「ビロウドツリアブ」というそうで、口から伸びている細長いものは蜜を吸うための口吻で、人を刺したりすることはないそう。
私は今回調べて初めて知ったが、ファンの多い昆虫のようだ。
なんたらめんけぇこど!!!
名前は「ビロウドツリアブ」というそうで、口から伸びている細長いものは蜜を吸うための口吻で、人を刺したりすることはないそう。
私は今回調べて初めて知ったが、ファンの多い昆虫のようだ。

こちらは可愛い顔を何枚も撮らせてくれた「シマヘビ」。
ヘビは結構、人間が近づいてもすぐに逃げ出さず「私は木の枝ですよ」という顔をしてじっとしていることが多いのだが、ここまで近づくと「これはバレてますね!」と逃げてしまうことがほとんど。
この子は結局、私が立ち去るまでじっとしていた。
ヘビは結構、人間が近づいてもすぐに逃げ出さず「私は木の枝ですよ」という顔をしてじっとしていることが多いのだが、ここまで近づくと「これはバレてますね!」と逃げてしまうことがほとんど。
この子は結局、私が立ち去るまでじっとしていた。

少しギョッとする見た目のこちらは「樹液酵母」というもので、切り株から染み出た樹液に酵母菌が付着して繁殖したものらしい。
なんとこれを使って酒やパンを作れるそうだ。ネット上で調べてみると、パンを焼いている人が結構居て驚く。世界は広い……。
なんとこれを使って酒やパンを作れるそうだ。ネット上で調べてみると、パンを焼いている人が結構居て驚く。世界は広い……。

伐採山近くの林道を歩いていると、前方の木(写真中央)の枝の先に何やら黒い塊が……。
鳥かな?と思い近づいてみると………
鳥かな?と思い近づいてみると………

えっ!?
栗!?!?
栗!?!?

木の幹を見てみたが、私の記憶にある栗の木とは様子が違う。
帰宅後に父に見せると「栗の実が落ちずに枝に残ることはよくある」と言うが、幹の写真を見せると「栗っぽくないなぁ…」と同じ反応。強風で飛ばされた栗が刺さったのか? だが2つ同時に刺さることなんてあるだろうか? と二人で首を傾げた。
結局さらに詳しく調べてみたところ、どうやら若い頃の栗の幹はこんな感じらしい。
木の種類の同定は本当に難しくて、一度チャレンジしようとして早々に挫折した過去がある。
しかし木の種類を知っておくと色んなことに役立つので、そろそろまた挑んでみた方が良いかもしれない。
以上、2026年4月の里山の様子をお届けした。
山火事やら熊やら、危険なことが山盛りだが、今年も十分に気を付けながら無事故で散策をしていきたいと思う。
帰宅後に父に見せると「栗の実が落ちずに枝に残ることはよくある」と言うが、幹の写真を見せると「栗っぽくないなぁ…」と同じ反応。強風で飛ばされた栗が刺さったのか? だが2つ同時に刺さることなんてあるだろうか? と二人で首を傾げた。
結局さらに詳しく調べてみたところ、どうやら若い頃の栗の幹はこんな感じらしい。
木の種類の同定は本当に難しくて、一度チャレンジしようとして早々に挫折した過去がある。
しかし木の種類を知っておくと色んなことに役立つので、そろそろまた挑んでみた方が良いかもしれない。
以上、2026年4月の里山の様子をお届けした。
山火事やら熊やら、危険なことが山盛りだが、今年も十分に気を付けながら無事故で散策をしていきたいと思う。

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