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岩手で初めて冬を迎える方へ|冬の注意点
2024.12.12
本格的に雪の季節になってきましたね。
岩手に暮らしていれば当たり前のことでも、雪があまり降らない地域から来た方には馴染みのないことが多いかもしれません。
雪道の歩き方や車を運転する際の注意点、水道の凍結や家の中の結露にヒートショック……
進学や就職で今年岩手に来た方や、雪がない地域から遊びに来る方へ、冬の注意点をいくつかご紹介したいと思います。
歩くときの注意点
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  • 小さな歩幅で歩く。
  • 靴の裏全体を地面につけて歩く。
  • 時間に余裕を持つ
 雪道や凍結している道は滑ったり足を取られたりして危険です。まず靴は防水で滑らない靴底のブーツや冬靴を選ぶと安心です。
 大きな歩幅で歩くと足を高く上げなければならないため、体の揺れが大きくなって転倒しやすくなります。ペンギンのように小さな歩幅で歩きましょう。
 また、ポケットに手を入れていたり、両手がふさがっていると転倒した際に大けがに繋がります。両手は動かせる状態にしておくのがベストです。
 屋根の上に積もった雪や屋根の淵にできたつららが落下してくる危険があるので、屋根の淵の下は避けるようにしましょう。
急いだり慌てたりすると転倒する危険が高まるので、雪が降っているときは時間に余裕を持って行動することが大切です。
車を運転するときの注意点
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  • 必ずスタッドレスタイヤやチェーンを装着する(雪道をノーマルタイヤで走行するのはとても危険です)
  • 屋根に積もった雪は除雪してから運転する(ブレーキ時にフロントガラスへなだれ込んで視界を塞いでしまう危険性があるため)
  • 発進時はゆっくり発進する。
  • スリップする危険性があるため、急な車線変更や急ブレーキはしない。一定のスピードを保つ。
  • いつもより車間距離を多めにとる。
 運転する際は、路面の状態を見極めることも大切です。
「アイスバーン」は雪道以上に滑るので注意が必要です。また、一見すると濡れたアスファルト路面のように黒く見えるのに、実は路面が凍りついている「ブラックアイスバーン」は特に注意が必要で、滑ることを前提とした慎重な運転が必要になります。
 路面に雪が積もっている場合は、前の車が走行したわだちに沿って走ると運転しやすくなります。

スリップしてしまったら

 スタッドレスタイヤでも滑ることはあります。
 もしスリップしてしまった場合、パニックに陥ってアクセル・ブレーキ・ハンドルとも、極端な操作をしないように気をつける必要があります。
 アクセルや急ブレーキを踏んでしまうと、大きな事故につながる危険性があります。まずは落ち着いて状況を見極め、タイヤのグリップ力が戻るのを待つことが大切です。

雪にはまってしまったら

 雪道で新雪にはまった場合は、ゆっくりと車を前後に動かしてタイヤ周辺の雪を踏み固めるようにして徐々に動けるようにします。
 道路脇に砂箱があれば、駆動輪の外周にこの砂を振りかけて滑り止めにします。
 市販されている脱出ラダー(タイヤの下に敷いて脱出を補助する板)などを用意しておくのもいいでしょう。
 冬は雪で視界が遮られたり、路面が凍結していたり、様々な危険があります。
 出かける前に道路の状態や天気をチェックして、安全運転でおでかけくださいね。
車を駐車するときの注意点

まずはエンジンを切る

 家の駐車場では当たり前ですが、どこか出先の駐車場で長時間駐車する場合は、エンジンをかけたままにしていると、積もった雪でマフラーがふさがれて、排気ガスが車内に侵入する可能性があります。車内にガスが充満すると一酸化炭素中毒になる危険があるため、必ずエンジンを切りましょう。

ワイパーは立てておく

 ワイパーを寝かせたままにしておくと、曲がってしまったり、フロントガラスに凍りついてしまう可能性があります。
 凍ったまま無理に動かそうとするとワイパーの破損にもつながります。凍り付いてしまったときは、車内の暖房をフロントガラスに当てるなどで溶かしてから動かしてください。
 凍ったフロントガラスを溶かすために「解氷スプレー」や、フロントガラスに雪が積もっている場合は「スノーブラシ」などを用意しておくと便利です。

暖気運転

 最近は走りながら車を暖める暖気走行が主流のようですが、寒冷地ではフロントガラスが凍り付いたり、雪に車が埋もれているなど、車を暖めなければ出発できないことがあります。
 その場合は家を出る数分前からエンジンをかけておいたり、雪下ろしの間にエンジンをかけて暖機運転を行うといいでしょう。
 家の中からでもエンジンをかけることができるリモコンエンジンスターターがあると便利です。
雪かき道具
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雪かきスコップ

 雪が降る地域ならアパート暮らしでも1本は持っておくと安心です。硬い雪を崩すことができるので先端に金具がついているものがおすすめ。ただ氷は割れないので、ガチガチの氷をカチ割る場合は鉄のスコップなどがあれば尚良いです。

スノーダンプ

 お庭の大量の雪を除雪する際、スコップでは効率が悪いというときにおすすめ。
 除雪道具にもいろいろなサイズや形がありますので、自分の住まいや積雪量にあったものを用意しておきましょう。
水道の凍結防止
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 冬場は寒さで水道が凍ったり破裂することがあります。水道が凍る目安としては、最低気温がおおむねマイナス4度以下になるときは注意が必要です。冬期間は水道を凍結させないように気を付けましょう。

水抜き

 水道を凍らせないために、寝る前や旅行などで数日水道を使わない時は「水抜き」をする必要があります。
 蛇口を開けて水を出したら、水抜き栓のハンドルを締め、水道管の中の水をすべて抜いて空にするのが「水抜き」です。
 やり方はアパートやマンションごとに違うので、入居の際に確認してくださいね。

水道が凍ってしまったら

 水抜きを忘れて水道を凍らせてしまった場合は、水道管にお湯をかけて自分で解凍する方法もありますが、水道管を痛める可能性もありますので、指定の業者や管理会社に連絡して対応方法を聞くのが安全です。
 詳しくは各自治体でも案内しているので、お住いの自治体のホームページなどをチェックしてみてくださいね。
例:盛岡市下水道局
  https://www.morioka-water.jp/general/touketu.html
家の中の結露対策
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 冬場は室内と室外の寒暖差で結露が発生しやすくなります。
 石油ファンヒーターやストーブを使う方も多いと思いますが、燃料が燃焼する際に大量の水蒸気を発生させるため結露が起こりやすくなりますので、特に注意が必要です。
 窓や壁の結露を放置すると、カビやシミの原因になりますので対策をしっかりすることをおすすめします。
  • 結露していたらこまめに拭き取る。
  • 換気をする。
    窓を開け室内の空気を入れ替えて温度を下げる。
  • 除湿剤や除湿器などを置いて除湿する。
  • 窓に除湿シートなどを貼る。
ヒートショックに注意

ヒートショックとは

 冬場に注意が必要な現象として「ヒートショック」があります。
 ヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が変動し、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞などを引き起こし、体がダメージを受けることをいいます。
 暖房が効いている暖かい部屋から、冷え込んだトイレや浴室への移動など、温度差がある場所へ移動する際は注意が必要です。

ヒートショック対策

 特に冬場の浴室で起きることが多いヒートショックを防ぐための対策の一部をご紹介します。
  • 入浴前に浴室、脱衣所を暖めておく。
  • 湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分程度を目安にする
  • 浴槽から急に立ち上がらない。
  • 入浴前後に水分をとる。
 食後すぐや飲酒後など、血圧の変化が起こりやすいタイミングを避けることも対策になります。また、入浴前に家族に一声かけておくと、何か異変があったときに早く気付くことができるので安心です。

 家全体としても、部屋間の温度差が極端にならないように、トイレや廊下を暖めておくのなどの対策もしておくと安心ですね。

詳しくは以下のサイトなども参考にしてみてください。
政府広報オンライン:交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html
岩手の冬はまだまだこれからが本番!
対策をしっかりして、安全に快適に冬を過ごしましょうね♪
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