中島アナは御朱印女子～遠野郷八幡宮～

2023.04.04

中島アナが８歳のときから集めているという御朱印(ごしゅいん)。そんな御朱印を集める女性たちは「御朱印女子」とも呼ばれています。
今回は話題の御朱印があると聞いて、遠野市にある「遠野郷八幡宮」にやってきました。
お話を伺うと、神社の歴史や地域・動物たちとの深い繋がりが見えました。

※放送時点の情報です。

大自然と歴史に溢れた神社河童の手水舎がお出迎え猫を愛した参拝者の想いから生まれた猫神社流鏑馬も行われる広大な馬場特産品を使った人気の御朱印どのように楽しむ？お問い合わせ

大自然と歴史に溢れた神社

遠野郷八幡宮は文治5年（1189）、およそ830年前から歴史があります。（現在の場所に移されてからは、360年ほど）

その名の通り、「八幡様」として有名は「誉田別尊」が祀られています。
昭和27年頃から出雲大社の御分霊もお祀りしているので、縁結びの神様としても名が広まってきているとのこと。

1万坪を超える広い境内には自然がいっぱい。リスなどの動植物が多く生息しています。（熊もたまに…）

河童の手水舎がお出迎え

カッパ淵など、河童伝説が残る場所としても有名な遠野らしく、境内には河童の形をしたユニークな手水舎があります。

全国的には河童の肌は緑色のイメージがありますが、遠野河童は赤いと言われています。

猫を愛した参拝者の想いから生まれた猫神社

かつて神社で飼われていた猫を祀った「猫神社」もあります。

社務所から拝殿前までの約150メートルの参道を、参拝者を先導して案内し、帰りまで見送っていたという猫。10年ほど前に亡くなってしまったそうですが、その後もその猫を訪ねてくる参拝者が多かったことから、こちらの神社が建立されました。

今では訪れた方が猫の置物を置いて帰るそうで、猫好きが集まる神社でもあります。

現在神社で飼われている猫も、猫神社を参拝しています。

流鏑馬も行われる広大な馬場

遠野郷八幡宮には、全国でも珍しい直線距離220メートルもの芝の馬場があり、ここでは「遠野南部流鏑馬」を行います。

大人だけではなく、こども流鏑馬も行われます。

特産品を使った人気の御朱印

神社で出している御朱印の種類は10種類あり、月替わりの物や遠野の景色を描いたものなど様々ありますが、その中でも遠野の特産品であるホップを使った御朱印が特に人気とのこと。

ホップ和紙御朱印（1枚 300円）※毎月第1土曜日朝8時から頒布開始（数量限定）

廃棄されているホップの蔓を使った「ホップ和紙」で作られており、触り心地は温かみがあって優しい風合い。

この御朱印を出すことになったきっかけは、元々ホップ和紙作りに携わっていた方と縁があり、その方から「ホップ和紙を使って何かしたい」と相談を受けて、最近ブームとなっている御朱印をホップ和紙で作れば話題になるのでは、と始めたそうです。

ホップ和紙を作っているのは、遠野緑峰高等学校の生徒たち。

二酸化炭素排出量をゼロにすることを目的とした地域活動を表彰する全国大会で、こちらの高校のホップ和紙が2018年のグランプリになりました。

現在は「ホップ和紙の会」の方たちが先生となり、生徒たちにホップ和紙の作り方を教えています。

ホップ和紙を作るには、収穫の際に処分されるホップの蔓を短く切り分け、皮の部分だけを取り除く必要があり、これを全て手作業で行なっています。

今の遠野緑峰高等学校では、生徒たちが自分で自分の卒業証書をホップ和紙で作っています。

在学中の生徒は
「卒業証書を自分で作ることは、遠野緑峰高等学校ならではであり、遠野の特産品であるホップを無駄にしないために、ホップ和紙を作ることも遠野ならではで、遠野にしかない」と、その魅力を語っていました。

どのように楽しむ？

ホップ和紙御朱印をはじめとして、どのように楽しんでもらいたいか、神社の方にお話を伺うと、
「御朱印というのは神社に参拝して頂くきっかけ。参拝して頂きながら、その土地の歴史や文化を体験して頂ければ良いと思います」
と、おっしゃっていました。

ホップ和紙御朱印は「毎月第1土曜日朝8時から」頒布開始ですが、とにかく人気で数量限定ですので、手に入れたい方はお早めにお出かけください。

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