MENU
スマホで簡単!身近な風景でホラー風の画像を作ろうの画像
スマホで簡単!身近な風景でホラー風の画像を作ろう
2024.08.20
夏といえばホラー!肝試しのイベントや文化祭のお化け屋敷など、ホラー行事の告知をしないといけない人も居るのでは?
そんな人のために、身近な景色を簡単に背筋が凍る異界へと変貌させるテクニックを紹介しよう!
ライター:イグチ アイコ
はじめに
どうも、心霊写真を見ると恐怖よりも可愛さや美しさを感じてときめくタイプの変態、イグチ アイコと申します。
夏ということで今回はホラー企画としてこの記事を書いているが、私の気持ちとしては日頃山や川で見かけて撮りためた「ソレっぽい」景色を

「岩手ってこんなに素敵な景色があるんだよー!!見てー!!!」

という気持ちで書いているのが本音。

とはいえ、そんな感覚が一般的ではないことは理解している。
ということで、読んでくださる方に少しでも実用性のある内容とするため、「スマホで簡単にホラー画像を作る方法」と銘打ったわけだ。

この記事の中に掲載する写真は、屋内などは一部フリー素材も使用しているが、ほぼ私が岩手県内でスマホで撮影しスマホの標準機能で補正したもの。
特別なツールやアプリを使わなくてもスマホ1つで良い写真がいっぱい撮れるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
スマホの標準機能でホラー風の補正をする方法
iPhoneでもAndroidでも、標準機能でかなり細かい写真補正ができる。
ホラー風にするにあたり、どの補正項目をどんな感じに使うのか、簡単に紹介しよう。
ちなみに筆者はちょっと古めのiPhoneを使っている。
写真全体の明るさの調整
「明るさ」や「露出」の数値で調整する。
ホラーでは基本暗めにすることが多い。文字を入れてポスターなどにする場合にも暗めにしておいた方が良い。
物によっては明るい方が怖くなる場合もあるが、そのケースは後ほど紹介する。
明るいところと暗いところの差(メリハリ)の調整
「コントラスト」や「ブラック/ホワイトポイント」、「ブリリアンス」などで調整する。ちなみにメリハリが強いこと自体を「コントラストが強い」と言う。
静かで不気味な雰囲気を出したいならコントラストは弱めにする。撮影した日の天気が良すぎた場合もコントラストを下げてやると良い。
目立たせたい被写体があったり、パンチの効いた異様さを出したいならコントラストを上げる。
色の鮮やかさの調整
「彩度」と記載がある項目で調整する。
ホラーの場合は基本ガッツリ数値を下げて良い。ただ完全に白黒にしてしまうとパンチが効きすぎるので、ひっそり感を出したいならMAX値の半分くらいでも良い。
逆に極限まで彩度を上げるケースもあるが、それについては後ほど。
色合いの調整
「色合い」や「暖かみ」、「色温度」といった項目で調整する。
彩度をかなり下げる場合や自然の中の景色では、この調整はしなくても良い。
屋内の写真なら青系にするとヒヤッと感が出て良い。緑を強くすると病院ものホラー感が出せる。
写真の縁の明るさの調整
「ビネット」や「周辺減光」の項目で調整する。
ホラー画像ではとても優秀な機能。この数値を上げて周りを暗くしてやることが多い。
他にも例にあげなかった補正項目がいくつかあるが、使わなくても十分なので割愛する。
これらを使用して補正をすると...
こんな感じだ。左が補正前で右が補正後。
この写真ではだいたい「露出:-50」「ブリリアンス:-10」「明るさ:-70」「ブラックポイント:-15」「彩度:-50」「ビネット:+50」の数値をあてている。文字を入れる想定なのでかなり暗めにした。また、せっかく鳥居が良い感じで写っているので、鳥居の赤さを残すために彩度は控えめに下げている。
これにホラーっぽい感じで文字を入れてやると...
こんな具合のポスターになる。
文字入れのところは専用ツールを使わせてもらったが、アプリでもこのくらい出来るものはあるはず。便利な世の中になったものだ。
まぁ...この例はちょっとふざけすぎてギャグみたいになったが...
写真自体も、もう少し手の込んだ加工が出来るよという人は、このように部分的に彩度を変えてやっても面白いだろう。
先に「撮った写真をどうするか」という最終段階の話をしてしまったが、次の項目からは「まず何を撮ったら良いか」の話をしていこう。
日常と異界の境界を探す
ホラー的な風景として一番分かりやすいは、この世のあの世の境目を撮ること。
特にイベントの告知などで使用する場合には、見ている人に今居る日常から異界へと誘う印象を与えられるので効果的。
特に分かりやすいのは、先ほど補正工程の際でも例にした鳥居や、トンネルといった「ゲート」の役目をもつもの。
ゲートをくぐってしまったら、もうそこは異界。うん、分かりやすい。
橋なんかも、向こう側に何があるかよく分からない場所であれば、同様の効果が期待できる。
また、こういうゲート系を撮る場合はゲートを写真の中央に配置するのがオススメ。
左のようにズレてても十分かっこいいが、右のように中央にあった方が「異界に通じてる」感が強いと思う。
そしてもう1つ「ゲート」の良いところは、こちら側と向こう側のどちらを異界にしても使えるという点だ。
手前を日常側にすれば通り抜けた先が異界となるし、手前を異界側にすれば異形の者がこちらを伺っているようにも出来る。
ただトンネルの場合は、ちゃんとしたものを作りたいならライトを消すぐらいの加工はした方が良さそう。
心霊的なモチーフとしてよく使われる「水」。沼も境界として良い被写体になってくれる。
ただし沼の場合は、必ず向こう側が異界となるので撮影する際にはちょっと注意が必要だ。
手前よりも沼の方を明るくして撮ってしまうと、異界は異界でも精霊や女神が出てきそうな神秘的な雰囲気になってしまう。
物語の設定次第ではそれも良いかもしれないが、ホラーとしてはちょっと分かりづらい部類だろう。
道端に立っている文字がかすれて読めない看板や、道祖神や庚申塔のような石碑も、「ここから先はお前が住む世界じゃないぞ」という警告っぽく見せれば境界感が出るのでオススメ。
異界っぽい風景や異物を探す
「境界」の場合は入口のみを見せて、その先に何があるかは見る人の想像力に委ねる手法。見る人が怖いものを想像しなければ効果が薄れる可能性もある。
「異界にしか見えない!」という景色を知っているならば、そのままその景色をドーンと見せてしまうのも良いだろう。
ただ、そういうインパクトがある場所はあまり無いので、探すのも行くのも大変。
インパクトがある場所といえば「廃墟」だが、危険なところが多いのであまり大きな声でオススメはできない。
だが、ちょっと古めの建物や雨ざらしになっている農具などを部分的に撮影すれば、廃墟や廃村っぽく見せることは可能。
景色全体が異界っぽい場所を探すのは大変だが、異物っぽいものなら結構見つけられる。
自然の中に突如謎の人工物があったりすると、「この場所は何かがおかしい」という不気味さがあるので、景色全体を強制的に異界にすることが可能だ。
これも境界の一種ではあるが、突然ぽっかり空いた穴なんかもオススメ。
境界の項目で紹介したものは「自分が通り抜けて異界へ行く」という流れを基本にしたもの。こういう普通は人が通らないような穴は「何かが出てくる」という感じがして素敵...怖くて良いと思う。
日常を異界に変える
岩手だってどこでも山の中ではない。街中に住んでいてあまり出かける時間が無い人もいるだろう。
そういう場合は日常の風景を異界に変えてしまおう。
自宅が日本家屋なら一番手っ取り早い。日本家屋はもう存在そのものがホラーだ。
ちなみにこれは筆者の親戚の家。さすがにここに載せるのは憚られるが、立派で古い仏間もあって素晴らしい家。
もちろん日本家屋じゃない普通の家でも、自宅系ホラー感を出せば十分怖く出来る。階段が見えるアングルから撮るのがオススメ。
そう、階段はホラーの被写体として大変優秀なのだ。怪談だけに!!
階段の良いところは通路であることと、先に何があるのか見えない構図で撮りやすいという点。踊り場がある階段なら曲がった先が見えないし、直線の階段も上の階を暗くして下から撮れば良い。「何かが来そう」という感じを出すのにうってつけだ。
この写真はフリー素材だが、こういう場所なら学校ものホラーという感じにもなって良い。
屋内だけではなく、街中の景色でもホラー感は出せる。こちらは仕事帰りに撮影した盛岡の繁華街。
このケースでは補正の際に「彩度」を思いっきり極限まで上げよう。都市伝説的な不気味さを出すことができる。
人をメインにする場合は、写真自体は「幸せな日常」という雰囲気のものが良い。幸せそうであればあるほど、「何かがあった」感が強く出せる。
このケースも彩度はあまり下げなくてもOK。目の部分を手書きの線や黒ベタで隠すだけで十分怖くできる。
過去の事件(架空)を匂わせる
「何かがあった」感は、風景写真でも出すことが可能だ。
ポイントは被写体が昔からありそうな古めの物であることと、写真全体が明るめであること、そして彩度をMAX落として白黒にすること。
そのポイントを守ってこの写真を補正すると...
こうなる。
まるで昭和の記事のような雰囲気となるので、そこから連想して「何か事件があった」的な印象になるというわけだ。
今回は色や明るさの補正だけだが、あえて荒さやかすれを出す加工をするとさらにリアリティが出て良いかもしれない。
ちなみにこれらの写真は全然そんな意図で撮ったものではなく、ただの登山と初詣の記録である。そういうホラーを意識してない写真というのも、また良い味を出しているのかもしれない。
結局は補正次第
と、長々とそれらしいことを書き連ねてみたのだが...
補正さえやってしまえば、被写体もアングルも何だって良いのだ。
コンビニに行く途中の道路の脇をただ撮っただけのこの写真も...
彩度とコントラストをいじってやるだけで、なんかもうソレっぽい感じになるのだ。
現代人から見れば、田舎そのものが異界みたいなもんですからね!

ぜひ皆さんもスマホの写真フォルダを漁って、旅行先の景色や友達との思い出をホラー風に加工して、暑さを少しでも和らげてみてはどうだろう?
もっとも、私は怖いものを見て涼しいと思ったことは無いのだが。
イグチ アイコの画像
岩手で生まれ、岩手で育ち、岩手の野山でキノコなどを探して徘徊している妖怪。主に山の話をします。本当はインドア派。
最近釣りも始めて休みがいくらあっても足りない。夢は定年退職。
  • Twitter
関連記事
おすすめ
テレいわ屋は「旬」の情報を発信中!
岩手のグルメ・観光スポット・イベント情報・おすすめのレシピなどをお届けします。
ブックマークやホーム画面に追加して情報をチェックしよう!
  • Twitter