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「食鳥の女王」に出合う
2024.05.15
花巻温泉近くの石黒農場では”食鳥の女王”と呼ばれるほろほろ鳥を育てているとのことで取材に行ってきました。
※放送時点の情報です。
食鳥の女王”ほろほろ鳥”とは
ほろほろ鳥はアフリカ原産の鳥で、食鳥の女王と呼ばれている高級鳥です。
身が柔らかくジューシーで、コクのある味わいが特徴なのだとか。
石黒農場は日本唯一のほろほろ鳥専門農場ですが、昨年他県にある孵化場で鳥インフルエンザが発生しました。今年に入り、ようやく再開できるようになったそうです。
実はほろほろ鳥は熱帯地域に生息しており、寒さには弱い鳥なんです。
そんなほろほろ鳥が5月でもまだ肌寒さを感じる岩手の地でどのように過ごしているかというと、、、
なんと農場内に温泉が沸いているそうです!
温泉を床暖房に活用することで常に温かい鶏舎を保っています。
温泉をホースから流しているところがあるとのことで、触れてみるとちょうど40℃くらいの心地よい水温でした。
石黒農場とほろほろ鳥
ほろほろ鳥の生産は約50年前、現在のオーナーのお父様が始めたそうです。
親戚が営む料理店の名物にしたいとの思いを胸に、動物園から譲ってもらった10匹のほろほろ鳥とスタートした石黒農場。昨年の鳥インフルエンザの影響で親鳥をなくすも、なんとか立て直し現在は約7000羽のほろほろ鳥がいます。
石黒農場のほろほろ鳥は都内のフレンチレストランなどでも食材として利用されています。
ほろほろ鳥を使った特別コース
普段から石黒農場と親交がある「ロレオール田野畑」のオーナーシェフ伊藤さんに調理をしていただきます。
ロレオール田野畑では地場食材を使用し、南部鉄器で調理するフレンチを提供しています。
今回は特別にほろほろ鳥と県産食材のコース料理を作っていただきました。
まずはほろほろ鳥と山菜を使った前菜をいただきます。
ほろほろ鳥のぎゅっと締まった胸肉の食感と山菜のフレッシュな食感がうまく混ざり合い、旨味が口いっぱいに広がります。

続いてほろほろ鳥の白レバーを使ったテリーヌをいただきます。
鳥レバーとは思えないほどなめらかで上品な油分があり、ワインが飲みたくなるような美味しさです。

伊藤さんが腕を振るった今回の特別メニューには三陸の海産もふんだんに使われており、毛ガニやメカブだけでなくドンコの肝和えといった珍しい料理も。
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メインのほろほろ鳥もも肉は炭火焼でいただきます。
皮と身の間にいい脂とコラーゲンが詰まったほろほろ鳥はふわふわとした口当たりでとても美味しいです。

特別コース料理を最後まで堪能させていただきました。
被災地支援も行う
伊藤シェフは能登半島地震のあった石川県で炊き出しを行い、被災地支援を続けているそうです。
その時にはほろほろ鳥も持っていき、提供したといいます。

東日本大震災の時に助けてもらった恩返しとして、今度は自分達が被災した方達の力になりたいとお話ししてくださいました。
岩手にまだこんな素敵な食材があったのだと実感しました。
ほろほろ鳥は石黒農場オンラインショップから購入できますので、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
石黒農場
【住】花巻市台
【TEL】0198-27-2521
【オンラインショップ】石黒農場SHOP
動画はこちら!
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