MENU
#3 いわて里山散歩|2023年11月前半の画像
#3 いわて里山散歩|2023年11月前半
2023.11.17
里山大好きライターの不定期連載「いわて里山散歩」。
今回は11月5日〜11月12日頃の里山の様子をお届けしよう。
※天候や大人の事情で更新が滞る可能性があります。ご了承ください。
※筆者はきのこの専門家ではありません。この記事の情報だけできのこの同定を行うのは絶対におやめください。
ライター:イグチ アイコ
セイタカアワダチソウの背は高いのか?
今回は里山の様子をお届けする前に、ちょっとこの花を見ていただきたい。
この花をご存知だろうか?
知らないという人も、意識していないだけで目には入っていると思う。と言うのも、この花は生態系を脅かす勢いで大繁殖している外来種の「セイタカアワダチソウ」。筆者宅周辺も、どこを向いても目に入るというぐらい生えている。
なぜ突然この花の話を始めたかと言うと......

先日、父がおもむろに神妙な顔をしながら私にこう語りかけた。

「セイタカアワダチソウな...背ぇ高くなってらっけ」

私は思わず、こう返した。

「でしょうね!!!」

なんせ名前がセイタカアワダチソウだ。そりゃ背も高くなるだろう。
だが、よくよく話を聞くと、そんな当たり前のことを言いたかったわけではないらしい。
父が言うには、東北のセイタカアワダチソウはこれまで背が低かったのだそうだ。父はかつて関東に住んでいた時期もあったのだが、そちらでは2m近いものもあったとのこと。
故に、父は東北のものは勝手に「セイヒクアワダチソウ」と呼んでいたらしい。

ところが今年は夏がやたらと暑かったせいなのか、東北のものも背が高くなってきている。と、まぁそういう話だった。
なるほどそこまで聞けば、神妙な顔で語りかけて来たのも理解はできる。大爆笑してしまって申し訳ない。

その話を聞いて、私の方でもちょっと調べてみたのだが、セイタカアワダチソウとよく似てもう少し小さい「オオアワダチソウ」というものも一応存在しているようだ。
ただそちらは夏〜初秋に咲くようなので、時期としてはちょっと合わない。自然のものにスケジュールは無いのでこちらの線も捨て切れないが、父が言う通り背が高くなっているならばやはりセイタカアワダチソウなのだろう。
これからはセイタカアワダチソウの背の高さにも、もう少し注目していこうと思った。
11月5日の里山の様子
そんな余談は置いておいて、本題の11月前半の里山の話をしよう。
高原や県北の方は盛りを過ぎていただろうが、県南側の里山はちょうど紅葉が見頃といった週末だった。
3連休で天気も良く、行楽を楽しんだ人も多かったことだろう。
この日に行った山での、一番のお目当ては...
こちらのキレイなオレンジ色のきのこ。
前回の記事で見慣れない「ヌラリ」の話を書いたが、これこそが私が毎年楽しみにしている「ヌラリ」だ。 鍋で煮込んでも煮崩れることなく、太い柄がシャキシャキとするとても美味しいきのこなのだ。
まぁ...これが何なのか正確には分かっていないのだが...。
アブラシメジかヌメリササタケのどちらかだとは思っているのだが、これが図鑑によってブレがある。こっちの図鑑ではアブラシメジに似ている。あっちの図鑑ではヌメリササタケに似ている...といった具合だ。
アブラシメジは広葉樹林、ヌメリササタケは針葉樹林のような書き方をしている図鑑もあったが、この場所はどっちもある雑木林。まいった。
まぁ、どっちにしろヌラリってことで。
この場所でのもう1つのお目当てが、こちらの「ギンタケ」ことシモフリシメジ。見た目も味も上品な高級きのこである。
すぐ近くに、前回も紹介したキンタケもあった。こうして続けて見ると本当に「金」と「銀」という感じで、なんだか縁起が良い。
そしてこちらのきのこ...
前回の記事で、クリタケとニガクリタケという間違いやすい2つのきのこを紹介したが、今回のはどちらだと思うだろう?
私のこれまでの経験上、クリタケは傘が丸く色が茶色っぽく、ニガクリタケは傘が平たく黄色っぽいことが多かった。
そう聞くとこれはクリタケが近いように思うが、私はニガクリタケと判断した。
理由は......なんか傘の感じがクリタケと違うと思ったから。
うまく言葉に出来ないが、なんかちょっと嫌な感じだったのだ。本当のところはクリタケだったのかもしれないが、ちょっとでも違和感を感じたらやめておく。君子危うきに近寄らず、だ。
...君子だったらそもそもこんな趣味は避けるだろ、というツッコミはなしだ。
こちらの可愛らしいきのこは、おそらくアキヤマタケ。小さいが鮮やかで目を引きやすい。
実は1ヶ月ほど前にこの場所に来た時にも見かけている。結構長い期間楽しませてくれるようだ。
これは種類は分からないのだが、写真は今回のイチオシ。なんと虫食い跡のおかげで、隣の葉っぱと同じ形になっている!!
しかも見ようによってはハート型に見えなくもない。あまりの可愛さに地面に這いつくばって夢中で撮った。
この日行った場所では、花はあまり見られなかったが、かろうじて見つけたものを2つ。
スマホ調べによると、シラヤマギクとのこと。
枯れかけてて花びらが少ないのかと思ったら、どうやら元からまばらに咲く花のようだ。
こちらは以前、十五夜の記事の際にお世話になった秋の七草の1つ、フジバカマ。
花の後は綿毛になるようだ。まだ花を付けた紫のものと、綿毛になった白いものが良い感じに混ざり合っていて、私は花の盛りの頃よりも好みだ。
11月12日の里山の様子
1週間後、前日にかなり強い木枯らしが吹き、ほとんどの葉っぱは落ちて森の中はかなり明るくなった。
県内では雪が降るところも出始め、きのこシーズンは終わりという雰囲気。
実際、こんな状態になってしまったきのこを多く見かけた。
これはおそらく、ボリの成れの果て。これだけ見たらまるで山火事でもあったかのようだ。
しかしよく探せば、まだ生き残ってるきのこもたくさん居る。
クリタケは他よりも息が長いので、まだしばらく出遅れ組に出会うことが出来るだろう。
この日一番嬉しかったのは、このヤマブシタケに出会えたこと。
きのこを探すようになってから、自宅周辺で毎年必ず見つけていたのだが、ここ2年ほどは発見できなかったのだ。
高級食材とか健康食品として重宝されていて、ネットや図鑑で調べると「山奥に生える幻のきのこ」とされていることが多いのだが...
私がこれを初めて見つけた場所は、自宅から5分ほどの農道沿いの山裾をヒョイっと覗いた場所だった。
山奥......山奥だったのかここは.........
食用きのこはもう少ないが、面白いきのこ、可愛いきのこはまだまだある。
この手のきのこは今まであまり注目して来なかったが、改めてよく見るとなかなか面白い。
遠目からだと銃創のようにも見えるこちらは、シワタケというきのこのようだ。
こちらはアシナガタケだろうか?
とても小さいきのこだが、名前の通り足が長ーい。
ベニタケの仲間もまだ生き残っていた。森からどんどん色が無くなっている今、出会えると嬉しい。
ちなみにベニタケの仲間はきのこ界隈ではよく「ルスラ」と呼ばれて愛されている。学名から来ているようだが、他のきのこはあまり学名で呼ばれていることは無いのに、なぜこの種類だけ学名で呼ばれているのか...
きのこ友達が居ないので、私はまだ知らない。きのこを探す前に友達を探した方が良いのかもしれない。
この日は花を結構見つけた。と言うより、目を引く花が少なくなって来たので、今までもあった花を撮った感じだが。
まずこちらなのだが、調べたところ似たような花が山ほど出て来た。
ニガナとか...ジシバリとか......
えっ...!タンポポじゃないの!?!?
花が好きな人からはめちゃくちゃ怒られそうだが、黄色くてこういう形の花は全部タンポポか西洋タンポポだと思っていた。

そして......
このムラサキツメクサと、
このシロツメクサなんだが...

いつ来ても咲いてないか???

私はてっきり春の花だと思っていた。調べても「春〜夏」と書いてあった。
もう秋も終わりかけで冬に足を踏み入れてるが??
さっきのタンポポじゃないけどタンポポみたいな花もあり、まるで冬を飛び越して春が来たかのような気持ちになった。
番外編:11月11日の山奥の様子
少し時を戻して、前日の11月11日。この日は里山から離れ、いつもより車を走らせて山奥へ。
目的はズバリナメコである!!

ナメコが生えるのは主にブナの木。しかし筆者宅周辺の里山にはブナは生えない。
故に、この時期になると必ず一度はブナが生える山奥へと足を運ぶ。

今年はどのきのこも例年より遅く出始めたので、いつもより少し遅く行ったのだが、これは失敗だった。いつもの場所は既に採り尽くされているか、朽ちた跡のみ。
さらに森の奥へと進んでいくと......
やっと見つけた〜〜〜!!!!
と、思ったのだ。ちょっと乾き気味のナメコだと...思ったのだ。
こんな山奥まで来なくても、散々見つけているクリタケだった...。

その先も空振り続きで、諦めて帰ろうと帰り支度を始めた時、遠くにムキタケらしきものが生えた木が見えた。
せめてムキタケだけでも...と向かっていたところ、その途中で...
落ち葉に埋もれた倒木にナメコ発見!!!!!
まぁここも半分以上古くなってしまっていたが、なんとか1回ナメコ蕎麦が食べられるくらいには今年も確保出来てよかった。
もう1つ、ブナが生える山で紹介したいきのこがある。と言っても毒きのこなのだが...
それはこちらのツキヨタケ。
毎年必ず誤食する人が出てニュースになる、食中毒率の高いきのこだ。
間違えられやすい対象の筆頭は、先ほどチラッと名前を出したムキタケ。そのムキタケというのは...
これだ。
「全然違うじゃないか」と思っただろう。私もずっとそう思っていた。
だが、この記事を書いていてあることに気付いたのだ。それは、私がブナ林に足を運ぶのはナメコの時期だけだということ。
ナメコの頃にはもうツキヨタケは大きくなっており、ムキタケとは全然違う見た目になっているのだが、幼菌の頃は確かに似ているようだ。
これからもナメコの時期以外はブナ林には近付かない方が良いかもしれない。
きのこでは無いが、もう1つ怖いものを見た。
こちらも幸い、ナメコの時期は空き巣。
蜂が居る頃だったら、きっとまだ木の葉っぱも落ちておらず、巣を見つけるのも難しかっただろう。
でもまぁ中身が居なければ、マーブル模様がとても美しくて見るのは楽しかった。
オマケ:自宅の庭
最後にもう1つ。
今まで自宅周辺の野山は歩き回って来たが、自宅の庭に注目したことはなかったなと見回ってみたところ...
なんか凄い花を見つけた。なんだこれは。
勝手に生えて来たもの以外は親が植えてるはずなので、早速聞いてみたところ

「なんだっけな。なんとかってやつだ。スマホで調べろ」

結局いつも通り、スマホ先生に頼ることになった。
えー、スマホ先生によりますと「ホトトギス」だそうです。
イグチ アイコの画像
岩手で生まれ、岩手で育ち、岩手の野山でキノコなどを探して徘徊している妖怪。主に山の話をします。本当はインドア派。
最近釣りも始めて休みがいくらあっても足りない。夢は定年退職。
  • Twitter
関連記事
おすすめ
テレいわ屋は「旬」の情報を発信中!
岩手のグルメ・観光スポット・イベント情報・おすすめのレシピなどをお届けします。
ブックマークやホーム画面に追加して情報をチェックしよう!
  • Twitter