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漆谷~岩手の漆と職人の技~
2024.09.24
素敵な時間やもの、自然などを紹介するコーナー、「いわての5ほうび」。
今回は岩手の漆です。盛岡市緑が丘のアネックスカワトクにある「漆谷」で漆器の魅力について教えてもらいました。
※放送時点の情報です。
漆黒に映える螺鈿の酒器
盛岡市緑が丘のアネックスカワトク2階にある「漆谷」には岩手で活動する漆作家の作品が並んでいます。
代表を務める稲垣さんに漆職人だからこそ知るデザインや技について教えてもらいました。
こちらは伊藤博子さんという作家さんの螺鈿の酒器です。
伊藤博子
らでん酒器 22,000円
小さな貝を一つ一つ綺麗に貼って、磨き上げて作られています。
貼るときの色なども考えて貼られているので、すごくセンス良く仕上がっています。
日本酒などを入れるととても綺麗に映えるそうです。お酒がさらにおいしくなりそうな酒器ですね。
現代の食生活スタイルに合わせた朝食器
こちらは若手作家の齊藤志保さんの作品です。
齊藤志保
朝食器 朱・木地呂 各14,300円
今までの漆器と違い高台裏をすごく広くとっていて、テーブルの上でとても安定感があります。
シリアルや雑炊といった今の食生活に合わせた形になっているので、お使いいただける場面はとても多いと思います。
塗り自体は伝統的な岩手県北の塗りを踏襲していて、ムラがなく、非常に均一に塗られていて、綺麗にツヤが統一されています。
少し広い高台裏は塗るのがすごく難しいとのことですが、隙なく丁寧に塗られている作品です。
確かな塗りと食生活のスタイルに合わせたフォルムが食卓を彩ります。
大人的な艶のビアカップ
こちらのビアカップは盛岡市で活躍する長山さんの作品です。
漆工房ふるだ 長山久美子
拭き漆ビアカップ 6,600円(1個)
このような長くて奥が深い木地は木地自体珍しく、なかなか塗るのが大変で綺麗に仕上げるのは至難の業とのことですが、長山さんは丁寧に作り上げています。
拭き漆はツヤが出る仕上げに落ち着いてしまうことが多いそうですが、こちらの作品はツヤを抑えた仕上げでとても綺麗に仕上がっています。最後の仕上げに浄法寺漆を使っているので、静かな大人的なツヤになっているとのこと。
ビアカップの底には、長山さんが好きなカエルが描かれています。
それぞれ違った表情ですので、好きなものを見つける楽しみもありますよ。
デザインにこだわった漆器
最後はデザインにものすごくこだわった作品をご紹介します。
盛岡市で活躍する寺嶋剛弘さんの作品です。
寺嶋剛弘
WASHUKI 7,700円
上から見ると丸(円形)だけで構成されていますが、横から見ると直線(長方形と台形)で構成されているという非常に巧みなデザインです。
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制作もデザインも寺嶋さんですが、木地の制作に関しては岩手県内の木地師さんにお願いしています。
器の底の高台の部分は、普通はハの字に末広がりになっていて、木地を削る作業効率のためということでしたが、寺嶋さんの器は高台の部分が直線になっていて、デザイン優先の非常にこだわった仕上がりになっています。
寺嶋さんはもともと油絵の画家なので、デザインにはものすごくこだわりがある人なのではないかとのこと。
知れば知るほど魅力いっぱいの作家の思いや技が込められた漆器。
ぜひ職人さんの技を感じてみてください。
お問い合わせ
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漆屋
【住】盛岡市緑が丘4-1-50 アネックスカワトク2F
【営】アネックスカワトクに準ずる
【TEL】019-662-7050(宝飾・時計 トゥインクル)
【Instagram】urushiya_tmp
動画はこちら!
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