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桑島法子 神楽の里を歩く
2023.10.17
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「早池峰神楽」。
岩手県出身の声優・桑島法子さんが神楽の里、花巻市大迫町で様々な場所を巡り、その魅力を体感しました。
※放送時点の情報です。
神楽の里を訪ねる
今回桑島法子さんが訪れたのは神楽の里、花巻市大迫町です。
宮沢賢治作品の朗読をライフワークにするなど、ふるさとである岩手の文化に深い愛を持つ桑島さんが、ここ数年、特に興味を抱いているのが「伝統芸能」です。
神楽はすごく神聖なもので汚してはいけない、普通の人が入ってはいけないような敷居が高いイメージだったと話す桑島さん。

里を見守るようにそびえる「早池峰山」。険しくも美しい早池峰山は、古くから霊山として信仰されてきました。
ここで修行をする山伏らが舞い始めたとされるのが「早池峰神楽」です。
国の重要無形民俗文化財で、2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
早池峰神楽とは
まず訪れたのは「花巻市総合文化財センター」です。
こちらでは「豊かな自然と風土が育んだ早池峰の文化」をテーマに、早池峰神楽についてもわかりやすく展示紹介しています。
花巻市博物館の中村館長は、早池峰神楽のユネスコ無形文化遺産登録にも関わり、その歴史や文化財としての価値を調べてきました。
「早池峰神楽」は岳(たけ)神楽と大償(おおつぐない)神楽の総称です。

岳神楽

早池峰山のすぐ麓にある岳集落に伝わり、早池峰神社に奉納

大償神楽

町場に近い方にある大償集落に伝わり、大償神社に奉納
それぞれの神楽のお面を見せていただきました。
岳神楽と大償神楽の違いは、個々のお面ではなかなか区別がつかないですが、一つだけ絶対にわかるというお面があります。
それが山の神面です。
早池峰神楽は山伏神楽とも言われており、山の神舞は一番大事な舞の一つです。
そのため、山の神面だけが明らかに岳と大償では違います。
山の神(大償系)…阿形
山の神(岳系)…吽形
大償神楽は、口を開けた「あ」という形のお面を使い、岳神楽は口を閉じている「うん」のお面を使います。
「阿吽」で区別されているそうです。
早池峰神楽の魅力
早池峰神楽のどんなところに注目して見ればいいか、中村館長にお伺いしました。
「早池峰神楽は踊りの中に昔からの信仰みたいなものが入っており、踊り手もその時は神がかって踊ったりしていますので、神楽に詳しくない人が見ても素晴らしい踊りだとわかります。美しい舞なので見ていて楽しいですよ」とのこと。
例えば東京からいらっしゃった方々も「懐かしく、体から何かが湧き上がってくるような感激がある」と毎年早池峰神楽を見に訪れる方もいるそうです。
伝承活動に取り組む大迫高校
続いて訪れたのは、大迫高校です。
こちらの学芸部神楽班は、2016年から早池峰神楽の伝承活動に取り組んでいます。
神楽班のメンバーは、現在10名。
週に一度、大償神楽保存会の指導を受け、放課後には体育館で稽古を行っています。
神楽班の高橋さんは小中学校の頃は神楽を舞っていて、高校に入ってから早池峰神楽を始めたそうです。
早池峰神楽の魅力を聞いてみると、「大償神楽は動きが滑らかできれいで、岳神楽は荒々しくて力強くて格好いいという2つのいいところが早池峰神楽にはあると思います」と語ってくれました。
大償神楽の伝承活動
大迫の大償地区で伝承されているのが「大償神楽」です。
早池峰開山の祖といわれる田中兵部が建立した田中明神の神主から、大償の別当へ伝えられたものといわれています。
伝承活動の拠点である「神楽の館」では、大償の神楽衆が稽古をおこなっています。
40年以上神楽に携わっている保存会会長の阿部さんに、神楽をやる上で一番大事にしていることを伺いました。
「先輩から教わったことをできるだけ過不足なく後輩に伝えること。それが私の信条。私らはその神楽の歴史の中のたったひとこまですからね」
神楽の歴史の流れの中で、次に伝えるというのが自分たちの仕事だと思っていると語る阿部さん。かっこいいですね。
そして現在19人いる大償の神楽衆の中で、一番の若手が米澤さん(26)です。
2歳から神楽を習っていたという米澤さんは、代々神楽を舞う家系に生まれ、幼い頃から稽古を積んできました。
米澤さんは、神楽の未来を担う貴重な後継者のひとりで、最も大切な演目のひとつ「山の神舞」を若くして任されています。
神楽の舞は稽古で体に覚えさせて、無心で舞うということですが、ひとつの演目を習得するまでに2、3年かかるそうです。
桑島さんも「やっぱり神楽ってライブなんだなってすごく思いました。笛と鐘と太鼓とお囃子の一体感という、あと相手の方の呼吸と…稽古といえど、稽古とは思えないぐらいの。本当にこれは生で体験するものだなって改めて思いました。すごく感動しました」と神楽の魅力を体感したようです。
 
大迫では、毎月第2日曜日に「大迫神楽の日」があり、早池峰ホールで神楽団体が月替わりで公演を行います。
大迫神楽の日(毎月第2日曜日)

11月12日(日)大償神楽
【会場】花巻市大迫交流活性化センター[早池峰ホール]
入場料1,000円
※公演は終了しました。
動画はこちら!
5きげんテレビの画像
テレビ岩手で
月曜~木曜:午後4時45分~午後5時53分
金曜:午後3時50分~午後5時53分
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