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#4 いわて里山散歩|2023年冬〜2024年初春の画像
#4 いわて里山散歩|2023年冬〜2024年初春
2024.04.30
里山大好きライターの不定期連載「いわて里山散歩」。
長いことご無沙汰していたが今年も復活!
今回は初冬から初春の里山の様子をお届けしよう。
※天候や大人の事情で更新が滞る可能性があります。ご了承ください。
※筆者はきのこ/山菜の専門家ではありません。この記事の情報だけできのこ/山菜の同定を行うのは絶対におやめください。
ライター:イグチ アイコ
あけましておめでとうございます
どうもご無沙汰しておりました。冬眠から明けたイグチ アイコでございます。
昨年は何の挨拶もなく突如連載休止となり、大変失礼してしまい申し訳ない。
そうこうしている間に年が明け、新年度も始まって随分経ってしまったが、ありがたいことに連載再開の許可を頂いたので、今年もゆるりと里山を散歩していこうと思う。
ちなみに冬の間、筆者は何をしていたのかと言うと......
里山ではなく高山...いわゆる「ゲレンデ」に行っていた。
一応この連載が再開した時のことを考え、霧氷に覆われた美しい木々にカメラを向けてみたりもしたのだが、カメラマンでもない奴が撮ってみたところでただ白いだけの面白みのない写真が増える一方であった... 挙句、ちょっとした不注意で負傷し、1ヶ月ほどゲレンデにすら行くことも出来ず自宅に引きこもっていたという体たらく。
(スキーで負傷したわけではない。凍結すらしていない、カラカラのアスファルトの上で転んだ。)
「じゃあ冬の里山のことなんか書けないじゃないか」と思われたかもしれないが、そんなことはない。
筆者のどうでもいい近況はここまでにして、ゲレンデまで行かずとも楽しめる冬の里山の魅力、そして初春の里山の様子について書いていこう。
冬の里山の魅力
11月後半頃、雪がちらつき始める季節になると「きのこシーズン」が終わり、連日SNSを賑わせていたきのこハンター達による収穫報告も目に見えて少なくなる。
しかし、実はこの時期になってようやく顔を出し始めるきのこがある。「ユキノシタ」という俗称が付くきのこ達だ。
左:2023.11.26撮影 右:2024.3.24撮影
「ユキノシタ」と聞いて、思い浮かべる人が一番多いきのこは、おそらく「エノキタケ」だろう。
と言ってもエノキタケは割と息の長いきのこで、水が冷たい山奥の川沿いなんかだと暑い時期でも目にすることがある。
筆者の自宅周りでは、雪の降り始め頃と雪解けの頃によく生えている。雪がまだ積もっている時期にも生えることはあるが、乾燥がひどいので大きくなれないまま干からびているのがほとんど。
筆者が「ユキノシタ」と聞いて育ったきのこはこちら。「フユヤマタケ」もしくは「シモフリヌメリガサ」だ。
どちらも若いアカマツの近くに生えることが多く、どちらも「ユキノシタ」とだけ認識していたのでずっと同じきのこだと思っていたのだが、ちゃんと種類が違ったらしい。黄色っぽければフユヤマタケで、灰色っぽければシモフリヌメリガサのようだ。
今回の写真は黄色が濃いので、フユヤマタケの方だろう。とても小さく可愛らしいきのこである。
もう1つ「ユキノシタ」と呼ばれるきのこが、こちらの「キヌメリガサ」
先ほどのフユヤマタケと大きさも時期もほぼ同じだが、生える環境が異なる。こちらはカラマツ林の中で見つけることができる。
鮮やかなレモン色をしているので見つけるのは簡単だが、とても小さく点々と散らばって生えるので集めるのは困難。そのため「コンキタケ」と呼ばれることもあるようだ。
さらにもう1つ、ユキノシタと呼ばれるものではないが、この時期でも採れるきのこでオススメのものがある。
それはこちらの「スギエダタケ」
何がオススメかと言うと、このきのこ、他と比べて圧倒的に見つけやすい&見分けやすいのだ。
その名の通り生える環境はスギ林。スギ林自体がどこにでもある上に、スギ林にこの時期に行けば必ずと言って良いほど生えている。そしてこの時期のスギ林には他に生えるきのこはほとんど無い。あったとしても容易に見分けられるだろう。
こいつを菊の花と一緒にお吸い物に浮かべると、白く透明感のある傘が大変美しい。
とはいえ、特別美味しいものではないし、茶色くなった柄は堅すぎるので食べられるのは傘だけ。他の冬きのこ同様に小さく、集めるのは根気がいるので...「どうしても自分で採ったきのこを食べてみたい!」という人に向けてのオススメである。
ここまで紹介したきのこ達も、さすがに雪が深く積もってからは見つけられなくなるため、真冬はきのこ探しは出来なくなるが、単純に「散歩」するだけであれば、私は真冬が一番歩きやすいと思っている。
その理由は......
これである。
筆者が主に散策しているのが、地域ぐるみでお付き合いのあるご近所さんの「放置林」だから、ではあるのだが...笹がまぁエグい。
今年は雪が少なかったのと、私が負傷していた為、残念ながら比較写真は撮れなかったのだが、雪が積もるとこの笹が押し潰されてグッと歩きやすくなる。
それまではとても入って行けそうに無かった場所が入りやすくなり、運が良ければ...
天然の干しキクラゲが見つかる。なんてこともあった。
これは去年の写真なので雪が無いが、初めてこの場所を見つけた時は、まさに雪が積もって歩けるようになった時のことだったのだ。
冬の澄んだ空気の中、誰も居ない森の中で、雪の上のウサギやキツネの足跡を観察する、なんて時間もなかなか良いものである。
動物といえば、たまに森の中でこんな恐ろしげな傷痕を見ることがある。
専門家では無いので確かなことは言えないが、こういう不規則な傷痕は鹿の角によるケースが多いようだ。
この写真の傷は古いので方向までは分からないが、鹿や猪は下から上に向かって傷が付き、熊の場合は木から降りる時に付く場合が多いので上から下に向かって傷が付くらしい。
ちなみにこちらが、以前に登山道で見かけた熊の爪痕と思われるもの。
熊の痕は案外小さく、地味なのだ。だから怖い。
熊が怖いというよりは、こんなに小さく地味な攻撃で簡単に壊れてしまう人間のもろさが怖い。
ただの道で転んで骨折するような私が出会ったら、きっと即死だ。
さて、このまま4月の里山の様子についても続けて書く予定だったのだが...
思いのほか長くなってしまったため、今回は2回に分けてお届けする!
山菜や、早くも春のきのこが登場するので、ぜひそちらも読んでもらえたら嬉しい。
イグチ アイコの画像
岩手で生まれ、岩手で育ち、岩手の野山でキノコなどを探して徘徊している妖怪。主に山の話をします。本当はインドア派。
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